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出ヤマト記

出ヤマト記

出ヤマト記

作家
平山瑞穂
出版社
朝日新聞出版
発売日
2012-04-06
ISBN
9784022509659
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出ヤマト記 / 感想・レビュー

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野のこ

冷酷なあの共和国の内情とおとぎ話を思わせる情緒豊かな文章。自分の居場所を求めてヘブン(夢の楽土)の長い旅の物語。光と闇を感じさせ、頭の中でビートルズのThe long and winding roadが流れてました。大変な目にあったけど茉奈ちゃん、しっかり羽ばたいていきそうで良かったです。

2016/07/01

ぽわん

日本を離れた若い女、祖父の暮らすあの場所へ行きつくまでは何としてもと思う。年老いた男、半生を記しながら離れて暮らす息子を、祖国を思う。そして私、日本の教科書にはおそらく載っていないであろう史実を前に日本人のしてきたことを思った。

2012/04/29

本当に、「惜しい本」。物語の展開、光景の描写や心情の叙述、突然判明する真実。内容は素晴らしい。ラストだって、名作に相応しい。この本は、もっと厚く空想を盛って、SFやファンタジーとして世の中に送り出されるべきものだったんだと思う。民族問題は、天災よりさらに洒落にならない、人類すべてが滅びる日まで、決して解決しない永遠の問題。作者はそれを客観的に見て、敢えて物語を編める器があっても、それを同じように受け止められる読者なんて、いったい世界に何人いるだろう。作者のブログによると、あまり売れなかったらしい。惜しい。

2015/09/09

tom

自分が生まれ育った場所から「地上の楽園」への脱出とその失敗の記録。たまたま図書館で手にとり、作者が日本ファンタジー大賞を取った人だということで借りてきたのだけど、内容は、日本の隣国の時事問題。なんとも不思議なリアリティのなさが逆に妙にリアルともいえることにびっくりしたけれど、作者は何を考えてこの本を書いたのかと思ってしまう。とにかく不思議な本でした。

2012/10/23

ハルト

どこが「地上の楽園」なのか。行けば幸せになれるはずのヘブンを目指し、少女はかの国を進む。楽園とは天国とは祖国とは。かの国は、政情の不安定な近しい国。日本にも多く、その国の人間がいる。そういった中で、誰のどの視点に立ち読み進めるかで感想が変わりそうな気がしました。いて欲しいと思える誰かがいるところが、最果てのヘブン。すなわちそれは家族なのだろうか。ただ主人公の年齢を考えると、あそこにヘブンがあると信じてしまうのはやや不自然な感じも。

2012/06/02

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