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暗転

暗転

暗転

作家
堂場瞬一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2012-06-07
ISBN
9784022509802
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暗転 / 感想・レビュー

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おいしゃん

作者初読み。脱線事故を起こした鉄道会社と、その広報マン、乗り合わせ怪我を負った記者、そして刑事。彼らが、それぞれの立場における、本音と建前の狭間に揺れる様子を描く。一人ひとり、丁寧に描いてはいるのだが、JR福知山線脱線事故をモチーフにしているだけあり、重過ぎるこのテーマを350ページの物語に収めるには、無理があったようだ。ラスト10ページがやっつけ感があり、余韻が残らなかったのがやや残念。

2015/09/08

あっ!chan

通勤電車が脱線、80名以上の死者とそれを上回る負傷者が…その電車に乗り合わせていた雑誌記者、その事故で婚約者と娘を亡くした家族、事故原因を追いかける定年間近の警察官、そして組織と正義に翻弄される鉄道マン、この事故で人生を狂わされた関係者達の心の動きを丁寧に描いた問題作。登場人物達の視点でストーリーが変わるのでまとまりがない感じが。一番書きたかったのはコンプライアンスのことかもしれないけど、稚拙な言い訳がちょっとないかなぁ〜私が感動したのはお通夜の前の父親と娘の婚約者とのやり取り…涙が止まりませんでした。

2019/05/30

美月0217

脱線事故!それはだれの責任か・・・鉄道会社の思惑など会社の汚さも見える・・それよりも事故直後の状態を読んだときは心にうっと思う場面が多かったです。これがほかの人の感想からある脱線事故がモデルなのではと思うとそっか・・です。ただ最後の方はあれあれあれ?という間に終わったことだけ私も残念です。

2016/01/19

RIN

週刊誌記者が主人公の堂場さんマスコミ系かと思いきや、群像劇的な構成。福知山線事故をモデルにしたと思われる設定の事故原因究明ミステリだが、さすが朝日新聞出版(^^;)、聊かアサヒ的ステロタイプな展開。反骨主人公のぐいぐい行く感じが堂場さんらしさならこれは少々異質かも。様々な立場から「事故後」に関わっていく視点は興味ぶかいがその分広く浅く各方面に差し障りなく・・・という印象は否めない。あの事故の関係者の方は読むのが辛くなるのでは?という描写もあるのでどうぞご注意を。

2016/01/02

ちゃさち

列車転覆事故の被害者である週刊誌記者、事故によって婚約者を失った男、警察官、電車会社に勤める男。4人の男の視点で書かれている。実際に起きた事故を元にしていると思われる、内容がとても悲しくなる。婚約者を失った男に記者が責められるシーンと最後の会社に勤める男が内部告発をするシーンはとてもよかったです。

2018/04/12

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