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五二屋傳蔵

五二屋傳蔵

五二屋傳蔵

作家
山本一力
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-03-29
ISBN
9784022510631
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五二屋傳蔵 / 感想・レビュー

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里季

時は嘉永六年六月。黒船が浦賀に現れ、知らせを受けたお城は上を下への大騒ぎ。その隙に、用意周到の盗賊がとんでもない押し込みを企てていた。狙われたのは質屋の伊勢屋。主の傳蔵は、先代からの店を守らんと用心に用心を重ね、使用人もよくできたものばかりである。盗賊の頭、龍冴も傳蔵に劣らぬ知恵者で手下も粒揃い。さあ、その押し込みの首尾やいかに・・・。気取らずに頬張ればよい豆大福を、黒文字を使って小さく切り分け、口に入れては味わうような、そんな読み方をしたくなる話だった。様々な生業をいきいきと描いているのが興味深かった。

2014/02/10

Koning

人物を見極める達人であるところの質屋。元はてきやだけれど先代に見込まれて当代になるというお方。そこへ先代の頃丈夫な蔵があるから冥加金を預かっていた事を知った盗賊が狙いに来る。頃はちょうど黒船来航でお江戸はてんやわんや、役人も海辺に集中しちゃう中どうも下見としか思えぬ男女が質草を持ってくることで対抗策を~。という展開なんだけど、市井に降りて来た蘭学者だのてきや時代の兄貴分だのに質屋利用のお客さん達とかも含めてまーいい具合です。ただちょっと終盤なんだか物足りない気分になってしまうのだよねぇ。巧すぎる人だけに

2013/07/19

007

★★★☆☆ シブい!タイトルも表紙も内容もシブいっ。「黒船が来れば質屋が儲かる???」ふむふむ納得。質屋のお宝を狙う盗賊との知恵比べはスリル感いっぱいで、双方の頭(かしら)の男気もカッコ良かったし、ところどころの人情話にうるっときて、著者らしい作品だなぁと思った。一番のお気に入りは、やっぱり(質屋の小僧になった)亀次・・・健気で可愛かったぁ。

2013/04/21

onasu

江戸末期の嘉永6年、黒船が浦賀沖に…。て出だしなんだけど、物語は江戸の質屋伊勢屋傳蔵が、押し込みに入ろうとする輩をあばき、対決する。  敵も役者揃いだが、傳蔵とその仲間が一枚上手。てき屋元締の若い者頭から、請われて質屋の主となった傳蔵。男気がある、と言うか、質屋の設定共々、伝説の、て枕詞が付きそうな案配だが、話しは厚く、運びも小気味いい。  関係なさげな話しが繋がり、て造りには、宮部さんの「おまえさん」が浮かんだけど、自分だけか。  五二屋、て隠語にピンと来ないようじゃ、お仲間には加えてもらえないな。

2013/06/11

Gummo

黒船来航に揺れる幕末の江戸を舞台に、質屋の当主・傳蔵と盗賊一味との攻防を描く時代小説。山本一力さん初読み。随所に作者の江戸時代への造詣の深さがうかがえる作品。木戸番が売ってる白玉入り冷や水なんて駄菓子屋のラムネっぽくていいなぁ。主人公にしろ、盗賊の頭にしろ、お役人にしろ、男気のあるリーダーがたくさん出てくるのは現代社会への批判も込めているのかしらん。「てきやはひとに買い物の楽しさを売る、幸せ売りの稼業だ」なんて、今の同稼業者に聞かせたい台詞だ。カバーの原田維夫氏による木版画も味わい深い。

2013/05/05

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