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銀の街から

銀の街から

銀の街から

作家
沢木耕太郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2015-02-06
ISBN
9784022511324
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銀の街から / 感想・レビュー

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KAZOO

沢木さんが朝日新聞に連載されていた映画批評の後半の部分で、2007年~2014年までのものが収められています。「銀の森から」の方が後のような感じもするのですが。やはりこの作品群を読んでみると、比較的大衆受けするものではないものが多いように感じられます。ただ単に面白いということではなく何か問題提起や考えさせるといったようなものが多くあります。その映画の時代の大衆の考え方なども示されているように感じました。

2018/04/04

それいゆ

紹介されている90本の映画のうち、鑑賞済みは32本でした。印象に残っているのは、「この道は母へと続く」「トウヤーの結婚」「幻影師アイゼンハイム」「チェンジリング」「スラムドッグ$ミリオネア」「オーケストラ」「瞳の奥の秘密」「冬の小鳥」「サラの鍵」「別離」「おおかみこどもの雨と雪」「きっと、うまくいく」「鑑定士と顔のない依頼人」「あなたを抱きしめる日まで」「太秦ライムライト」です。どれも衝撃的な作品ばかりです。

2015/03/09

コットン

著者のあとがき:私の友人たちを含めた多くの読者に、「その作品を見てみたい」と思わせるものにする。…と書かれているように映画の好きな沢木さんの作品紹介はいろいろな映画をもっと見てもらいたいという熱意が文脈に表れていて、その文章が一つ一つの作品のように読者に伝わり、よくあるような一般の映画紹介だけに終わらないで映画の世界に入り込むような求心力に満ちた気持ちにさせてくれます。

2018/12/26

fwhd8325

久しぶりに沢木さんのエッセイを読みました。久しぶりと言っても、ずっと本棚にしまっておいたので、申し訳ない気持ちもあります。映画が好きで、これでもかと見ていた時期もありますが、見ていない批評というのは、よほどでないと面白くない。これだけ見ていないばかりにもかかわらず、本当に楽しく、面白く読みました。映画の批評ではなく、エッセイとして、すてきな世界に浸れました。やっぱりこの人の文章はすてきだと思います。この沢木さんが尊敬していたのが吉村昭さんだったことも思い出しました。

2019/03/25

踊る猫

再読。やはり読ませる。シネフィルが陥りがちな概念の多用や言葉遊びに淫しておらず、自分の言葉で率直に映画を語る姿勢は不器用にして愚直そのもの。まるで高倉健のようだ。だから読んでいて不思議とムカつかない。映画的無知を謙遜しているが、原作のある作品はきちんとチェックしてあるし過去の作品にも触れてリサーチが行き届いている。プロの仕事、というやつだろう。今回も読んで勉強になることが多かった。だが、この映画評集を読んで映画を観たくなったかというと難しい。スクリーンに誘うというより、沢木の世界に誘うエッセイ集という感じ

2019/03/28

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