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失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ

失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ

失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ

作家
三島邦弘
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014-09-19
ISBN
9784022512116
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失われた感覚を求めて 地方で出版社をするということ / 感想・レビュー

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どんぐり

内田樹の「街場」シリーズの版元として知られる「ミシマ社」代表の三島さんが、今何を考えながら出版活動をしているのかを著した本。「ミシマガジン」などユニークなことをしている出版社だけれど、本自体はやや真面目すぎて面白くない。『「おもしろい本を作ること」「本を届けること」、出版という行為そのものではないものを追求していく。そうなれば出版道となる』という三島さんは、こだわりをもった出版人だったのね。

2014/11/11

livre_film2020

経歴だけ見ると、敢然と物事に立ち向かわれているように思うが、実はその裏には様々な苦悶があったのだということがよく分かる。とにかく今のシステムから抜け出すんだ!という気持ちが先走り、創造する方へ行く(最たる例が城陽での開業)。しかし、創造はすでに自然という形で具現化されている。我々民草ができるのは、「自然が生んだものを発見し、今の命を吹き込む」だけ。そのためにも、現場の最前線にいなくてはならない。そうでなくては、危機察知能力は衰えてゆく。色んな話を聞いて悩めるこの頃、私もハッとする発見をしたいものだ。

2024/02/19

ユメ

短期間で実現される「垂直方向」のベストセラーより、長期間読まれ続ける「水平方向」のベストセラーを、という考えを一読者として嬉しく感じる。記号化された集団と自分の乖離、機械化が進み、人間不在となりゆく時代。そんなくだりを読みつつ、私が紙の本を好ましく思う理由に思いを馳せていた。人の手が加わった痕跡を感じ取れるからだと思い至る。著者が言う「いい本にしたいという作り手の念」。電子書籍という分野がこの先も発達してゆけば、それを生み出すための骨組みがコンピューターに委ねられてゆくだろう。私はそれを本だとは思えない。

2014/10/21

たまご

「ミシマ社」という有名な小出版社についての本。2006年に開業してから8年目の著作なので立ち上げ時についての内容ではない点は留意が必要。自由が丘に構える本社とは別で京都に拠点を構えたところコミュニケーションが希薄になったという話が印象的だった。コロナ禍でリモートワークを経験したが、やはり私も仕事は同じ空間で膝を突き合わせた方が捗った記憶がある。読み物としては全体的に抽象的な表現が出てくる点が気になったが、それは三島氏の言う「余白を残した編集」ということなのだろうか。うーむ、編集って奥が深い…

2024/03/30

やまゆ

ミシマ社が自由が丘から城陽、京都に移った経緯が記されている。三島さんが悩んだり迷ったりされているのが、よくわかる。

2017/04/27

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