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ヤモリ、カエル、シジミチョウ

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

作家
江國香織
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014-11-07
ISBN
9784022512291
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ヤモリ、カエル、シジミチョウ / 感想・レビュー

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starbro

虫等を愛でる子供のピュアな感性は母親には中々理解できないと思いますが、普通父親が通ずるものがある気がするけれど、恋愛主義の父親には無理なのかな?数年前、家の庭に住んでいたトカゲをふと想い出しました。核家族が増えている中で家族を描いた作品が多いのは、やはり家族・愛を皆求めているのでしょうか?

2014/12/05

かりさ

瑞々しくまばゆい世界。表紙のようにやわらかであたたかな色合いに彩られた拓人の世界は純粋で愛おしい。子供の世界は不思議で、たぶん大人になると理解できないことも多くなってしまうけれど、私たちにも確かにあったのだ。拓人の見るもの、感じるもの、その感性すべてが愛おしく、取り巻く大人たちその過去も現在も深く読み入ってしまうほどリアルでとても切ない。切ないけれど愛らしい。人間のどうしようもない闇が深さを増すさ加減はさすが江國さん!と堪能しました。最後に描かれた彼らを読んでぐっときてしまった。良かった。とても良かった。

2015/09/07

風眠

言葉の発達は遅いけれど虫と話ができる幼稚園児の拓人。そんな弟を必死に守ろうとする小学生の姉・育実。ためらいなく恋人との時間を優先させる父。そして、その帰りを思い煩いながら待ち続ける母。それぞれの言い分、それぞれの目線。もつれる愛、すれ違う心、焦燥とあきらめ。大人たちが愛憎の中でじたばたしていても、子どもたちの世界は、なんて豊かなんだろう。拓人の章では、まだ言葉の概念が未発達な子どもの心を、ひらがなで書き表し、成長とともに漢字が入り交じった文章になっていく。こういう成長の表し方は、文章ならではの魅力と思う。

2014/12/12

優希

自然に包み込まれているような雰囲気が素敵でした。家族の視点と拓人の視点で巡る物語は不安定ながらも独特で、豊かな世界観を感じます。拓人を軸に描くとき、ひらがなばかりなのが少し読みにくかったことは否めませんが、だからこそダイレクトに自然を感じていることが伝わるのかもしれません。全身で四季を感じること、それはとても感性が満ちあふれていることなのでしょう。普通とは少し違う日常が印象的でした。

2017/07/08

tokotoko

物悲しいような、逞しいような、烈しいような、穏やかなような・・・。相反するものを数多く秘めたお話です。超越した能力を持つ拓人くん、その拓人くんを頼りにしながら成長していく姉、育実ちゃん。その母、奈緒と、父親の耕作。この一家と、つながりをもつ人々が近づいたり、離れたり、絡まり合ったりする日々。江國さんの文章は、読み終わると、何かの弦楽器か鍵盤楽器の音を聴き続けたような印象を持ちます。最後は、フォルティッシモで終わります。強烈な余韻を残す1冊です。

2014/12/25

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