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漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

作家
内澤旬子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-08-19
ISBN
9784022514035
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街全体が息苦しい「東京」への魅力もなくなり、とにかくつまらなくなった…乳癌治療、離婚を経た40代独身女性による小豆島移住顛末記

『漂うままに島に着き』(内澤旬子/朝日新聞出版)  『漂うままに島に着き』(内澤旬子/朝日新聞出版)は、香川県の小豆島に一人、移住することを決めた40代女性である著者の、移住前後の日々について綴られた地方移住顛末記である。

 著者の出身は神奈川県の湘南エリア。その後は東京23区内で暮らしており、いわゆる「田舎」「地方」にはあまり縁がなかった。しかし、「すっからかんの何もない静かな部屋で暮らしたい」という想いを募らせ、縁があって香川県の小豆島に移住することに。

 地方移住を決めた理由は、他にもある。「以前よりも東京全体に魅力を感じなくなっている」「東京がつまらなくなってしまった」からだ。そう思うようになった理由としては、著者は「年齢のせいか」とも言及するが、一番の要因は「東日本大震災」が大きかったようだ。

東京は、うまく言えないけれど、何かを失ったのだ。

(震災から)二年経って賑やかさが戻って来た東京は、「何事もなかった」体を装いつつ、なんとなくギスギスして映った。室内だけじゃなくて、街全体が息苦しい

 東京への魅力も感じなくなり、とにかく「つまらなく…

2016/9/13

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漂うままに島に着き / 感想・レビュー

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どんぐり

乳がんのホルモン療法の副作用をきっかけに狭い空間や騒音が苦手となって断捨離を行った『捨てる女』の著者が、今度は小豆島へ移住。小豆島といえば、海の見えるところで死を望んでいた「咳をしても一人」の俳人尾崎放哉が真っ先に思い浮かぶが、そんな話しは出てこない。これは東京の痕跡を断って移住した経過と女ひとり不便を承知で古家を借りて暮らす島での生活を記したもの。五右衛門風呂と汲取式便所、草ぼうぼうの庭で山羊のヨカを飼い、島の幸の恵みを受け、ご近所さんとはほどよい関係、目の前には瀬戸内の青い海、オーシャンビュー。40代

2017/01/18

それいゆ

小学生の頃から知っている息子の同級生や、イニシャルで書かれていても誰だか分かる人たちが多く登場するので、近所の姉さんが書いたような気分で「ふん!ふん!なるほど。」という感覚で読ませてもらいました。長い間住んでいると、息が詰まり、癖へきする田舎ですが、こうやって活字になった内澤さんの小豆島生活記を読んでみると、改めて小豆島というのは人も景色も素敵な「愛ランド」だなあと再認識しました。小豆島への移住者が増えていますが、今は瀬戸内国際芸術祭の秋会期中ということもあって、街を散策している若者が目立っています。

2016/10/21

おかむら

「身体のいいなり」「捨てる女」に続く内澤さんの身辺エッセイ。離島に移住してたとは。ヤギ飼ってるとは。狩猟!やってるとは。東京から小豆島への引越しの一部始終が面白い。島暮らしの良い点悪い点もなるほどなー。ちょいちょい女子が憧れがちな「ていねいな暮らし」の現実面がシビアだったよ。小豆島、行ったことないけど意外に大きい島でビックリ。

2016/09/08

ばんだねいっぺい

移住した小豆島で暮らしや、そこへ引っ越すまでのあれこれ。ヤギを飼ってるんだな。ヤギ、飼いたいなぁ。

2017/07/12

けぴ

再読。以前読んだ内容は忘れていたので新たな気持ちて読めました。小豆島や豊島などの芸術祭時期に一度行ってみたいなぁ

2023/02/11

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