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豆大福と珈琲

豆大福と珈琲

豆大福と珈琲

作家
片岡義男
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-09-07
ISBN
9784022514110
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豆大福と珈琲 / 感想・レビュー

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ミカママ

90年代夢中で読んだ片岡義男さん。今でも赤い背表紙の(角川文庫だったか)彼の著作をズラッと並べた我が書棚が目に浮かぶ。当時とまったく変わっていない、その文体に乾杯!英語を無理やり和訳したような、こなれていない日本語的な。いや、個性的という意味で褒めているのだが。女性の描写も相変わらずの一本調子やないかい(笑)片岡さん、これからもずっとあなたのままでいてください。そしてもれなく珈琲(漢字でな!)が飲みたくなる。豆大福は、次回の帰国までお預け。

2019/04/06

じいじ

 無駄な言葉を削ぎ落とした読み心地の良い小説だ。朝日新聞に連載した表題作に書下ろしを加えた5短篇集。80歳を間近にした年齢を感じさせないお洒落なセンスと溌剌とした若さを感じます。氏の女性描写はとても綺麗で魅力的です。そして、男と女の会話が小気味好いのだ。「物語には、女が必要でしょう。女がいれば、そこに男がいるのよ」一見キザに見えるセリフも片岡小説ならありです。私は表題作が好きです。34歳の独身男が、バツイチ息子付き同級生と結婚せずに、一つ屋根の下で同居生活を始める話。互いに大人だから…は、意味深です。

2018/02/01

いつでも母さん

私は珈琲が好き。ほぼ毎朝自分の為に淹れる。(朝はこれで戦闘モード全開)誰もがきっと珈琲に一家言があるだろう。そして私は豆大福も好き。ならば読むしかない!タイトル作、私にはちょっと不思議な世界感で肌が合わない?と思いつつ読み進む。(豆大福は一つでは足りない・・私)最後の『桜の花びらひとつ』が好みだった。この話で五つの話が繋がっているのだが自然でこの空気感は大人な感じがした。なんと作者は1939年生まれ。大人も頷ける。お初の作家さんだったが、癖になるかな・・でも私は読む時を選びそうだ。

2017/04/05

あすなろ

基本は上品な端正だ。崩れかけたところに、一瞬、色気が出るとか。後、容姿は端麗がいいに決まっている。そんな女性主人公に、決め台詞として、女は私にして、と言われる。高校生時代に浸りきった片岡義男の世界観。久しぶりに浸りました。今作の登場人物が自分に近い年齢というのもいい。変わらずディテール描き、魅力的な生き様の男女が集う。東京のあの坂の上の珈琲、みたいなテーマの短編集。カッコ良すぎる。今も昔も僕が凄く影響受ける作家の1人であり続けています。

2018/02/12

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

あんこ好き、あんこ部員としては、このタイトル気になってしまうじゃないですか。珈琲と和菓子は合うんです。もちろん、タイトル通り、豆大福と珈琲を用意して読み始める。初片岡義男。和菓子は、豆大福とたい焼きが登場。そして、この著者は珈琲だけでなく文房具にもこだわりがあるらしい。ノートブックの方眼の升目や万年筆のインクの話などとても印象的。あんこ好きだけでなく、文房具好きにもうれしい描写。

2017/03/08

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