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老乱

老乱

老乱

作家
久坂部羊
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-11-07
ISBN
9784022514318
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老乱 / 感想・レビュー

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yoshida

誰でも患う可能性のある認知症。本作では78歳の幸造が徐々に認知症を患う過程と、息子夫婦の介護への取組みが描かれている。この作品を読むと認知症とそれにより起こりうる様々な事象を知ることができる。また、認知症を患う本人の悩みや焦り、悲しみや絶望が痛いほど伝わる。さらに家族の戸惑いや介護の悩み、経済的な苦しみ等を知る。久坂部羊さんの医師としての経験が活きている。残念だが現在の医療で認知症は治らない。和気医師からのアドバイスが作中の大きな転機かつ、実務的なヒントと思う。認知症について知ることができる貴重な作品。

2017/10/07

ナイスネイチャ

図書館本。なんか悲しくなってしまう作品。両親が認知症になるのも自分自身がなるのも悲しく感じる。それを受け入れる気構えがあるだろうか?物凄く考えさせられる作品でした。

2017/02/28

いつでも母さん

父親(舅)が認知症を発症する直前からその後の様子を息子夫婦の眼を通しての諸々・・ん~ん、参ったなぁ。今、私にこれを読ませる久坂部羊が憎い。自分が老い道をまっしぐらだというのに、認知症に片足を突っ込んでいる親を目の当たりにしているから、ぐいぐい・ドキドキしながらの読了になった。ホント現実問題なのだ。0から100へと完全に呆けるのでは無いから本人も周りも哀しいんだ。認知症を受け入れる事がどれだけ難しいか・・終わりが見えないから尚更だ。だれもが老いる。抗いたいのじゃ無い。私の時はすぐに逝かせてと願うばかりだ。

2016/11/28

🐾Yoko Omoto🐾

老齢の父親に認知症の疑いを持ち心配と不安に苛まれる家族、子供に迷惑をかけたくないと虚勢を張る当人。双方の目線から描かれる痴呆と介護の現実は、火災や事故など本人のみならず他人を巻き込むことへの懸念、介護費用や時間の捻出など介護する側の不安や、自身の行動を徐々に把握出来なくなっていく現実に為す術のない介護される側の恐怖など、切実な問題に溢れ、今後どちらの立場にもなりうる自分にとって、非常に考えさせられる作品だった。子供が親の面倒を見るのは当然のこと、心情的には勿論そうだが、言うは易し行うは難しもまた現実だ。

2017/05/07

carl

面白かった。緻密な医療系の話ではなく、40代夫婦とその舅のまだら認知症から亡くなるまでの介護にまつわる体験談っぽいチョット粗い話でした。読みながら夫婦の話は「まあそうなんだろうな」と想像し易いが、舅の一人称による話になると、久坂部氏マジックで私はホントに「そうなって行くんだ」とノンフィクションモードで読み切り、私も最後は選択肢の一つとして「それ」もいいなと思ってしまってます(選択できないけど)。介護体験をお持ちの方には、私はチョットお勧めNGかな(実際はもっと壮絶だと感じました)。

2017/06/22

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