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マジカルグランマ

マジカルグランマ

マジカルグランマ

作家
柚木麻子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2019-04-05
ISBN
9784022516046
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『檸檬 (280円文庫)』(梶井基次郎/角川春樹事務所)

『檸檬 (角川文庫)』(梶井基次郎/角川書店)

『檸檬 (新潮文庫)』(梶井基次郎/新潮社)

 読み返せば読み返すほど、さらに魅力が増していく本がある。特に教科書に載せられていた名作の数々は大人になってから読み返してこそ、じわじわとその魅力が感じられるものだ。その最たるものとして挙げたいのが、梶井基次郎の『檸檬』。「ああ、丸善に檸檬を置く話ね」と侮ってはいけない。ひとたび本を開けば、作者の感性に圧倒。作品の力に思わず魅せられてしまうことだろう。

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2019/11/1

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マジカルグランマ / 感想・レビュー

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starbro

柚木麻子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。タイトルから予想していた展開を良い意味で裏切られ一気読みでした。マジカルグランマが活躍すれば日本の超高齢化社会も期待が持てるかも知れません。シリーズ化もあるでしょうか?

2019/05/14

ウッディ

元女優で75歳の正子は、先輩女優の助言で銀髪にし、スマホのCMに起用されブレイクするが、映画監督でもある別居中の夫の死への対応が冷たいとバッシングを受ける。開き直った正子の起死回生の浮上策とは?野心も枯れ、悠々と余生を過ごすという老女のイメージからかけ離れたギラギラした主人公、そして、柚木さんらしい予測不能なストーリーでした。同居した杏奈とのギスギスしたやりとり、自宅をお化け屋敷にする行動力など、ステレオタイプとは真逆の主人公と物語に振り回された感じでしたが、それこそがこの小説のテーマなのかもしれない。

2019/10/02

うっちー

おじいちゃんよりおばあちゃんの方がやっぱり元気です

2019/05/06

さてさて

”やさしい”、”親切な”といった言葉で安易に”日本のおばあちゃん像”を作り出してしまう私たち。『そうしたことは女性への抑圧や差別意識と結びついていると思います』と続ける柚木さんの言葉の通り、そこには知らず知らずのうちに予想外な差別意識や、人を区別する意識が埋もれている場合があるのかもしれません。この物語に出会って、日常の何気ない感覚の中に、冷酷な意識が潜んでいる可能性がある、そのような気づきの機会を得ることができました。 思った以上に深く、重く、そして鋭く切り込んだ作品だと思いました。

2020/10/20

hiro

芥川賞を受賞した『おらおらでひとりいぐも』から、青春小説に対して“玄冬小説”というカテゴリーの小説を意識しだした。窪さんの『トリニティ』、そしてこの『マジカルグランマ』と、高齢者の女性が主人公の作品と続けて読んだ。もちろん主人公が高齢者の場合は、過去を振り返ることが多くなるが、しかし柚木さんが描くグランマ・正子は、前向きでパワフルだった。家庭内離婚状態の夫が亡くなり残した借金が、今話題の“2000万円”だったのには笑ってしまうが、その借金にも負けない高齢者とは思えない正子から力をもらえた作品だった。

2019/06/15

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