読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か

コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か

コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か

作家
西田亮介
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-07-20
ISBN
9784022516954
amazonで購入する Kindle版を購入する

コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ころこ

コロナ報道のときによく使われるのはウィルスの電子顕微鏡写真ですが、実際には目に見えないものをあたかも認識できる前提のような錯覚を起こさせることに注意しなければなりません。種々入り乱れる報道は本来その前提からはじめ、不安を煽ることは戦前の世論を煽ることの自戒のうえに合理的理解を啓蒙すべきでした。今回もまたその様な報道は少なく、著者がその役を買って出ています。我々に見えるのは顕微鏡の写真ではなく、不安という象徴性の可視化でした。私を憂鬱にさせるのはコロナの恐怖ではなく、コロナの恐怖に怯えている人間の脆さです。

2020/07/24

yutaro13

4-6月執筆。現在進行形の危機に対して有用な視点を提供してくれる。一般的なイメージと異なり、新型コロナ発生初期の日本政府の対応は2012年成立の新型インフルエンザ等特措法に則り合理的なものであった。しかし政治家やメディアの対応(忘却・反復・不安定な脊髄反射的反応)が大衆の不安を増幅させていき、SNS・ワイドショーでは必ずしも合理的とは言えない「わかりやすい民意」が拡散。内閣支持率の低迷を背景に、民意に「耳を傾けすぎる政府」が形成され場当たり的な政策が取られるようになる。メディアが機能不全だよなぁ。

2020/10/18

たばかる

2020年6月に書かれた。COVID19に対する日本の対応を洗い出す。対策の初動は新型インフルエンザ特措法に基づいて行われていたものの、徐々に政府は不安定で場当たり的な対応をするようになる。これらの背景には、メディアを通じた不明瞭な感染の不安/不安の感染が広まったこと、その中の人々の声に政府が耳を傾けすぎてしまったことがあった。イメージを重視する自由主義政府のあり方、規範的ジャーナリズムの及ばないメディアとSNS、広がる「被害者意識」といった諸問題は多くの国に共通している。日本の場合は特にカルロス・ゴーン

2021/01/03

ロア ※設定変更忘れるな自分

人間というのは忘れっぽい生き物だ。その時の状況や気持ちなんかもあっという間に忘れ去って、もう平気な顔してる。新しいことにもすぐ慣れて、なんの疑問も抱かない。よく言えば柔軟性がある。悪く言えば、、、

2021/04/19

おっとー

対応が遅い、支援が少ないと失敗ばかりが叫ばれる日本のコロナ対策。しかし1~2月の対応を見る限り厚労省はかつての新型インフルの対策を踏まえ、WHOとも連携しつつ地道な対策を重ねていた。ただその後、ダイヤモンドプリンセスや緊急事態宣言を巡って「民意」は暴走し、メディアやSNSがそれを煽り、さらには安倍政権の会見の信頼性の低さやスキャンダルが重なって、「民意」に忖度したその場しのぎの対策が乱発される。こうして、多様な情報を統合し判断するのではなく、なんとなくの感情を大切にする「耳を傾けすぎる政府」が誕生した。

2020/09/22

感想・レビューをもっと見る