KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

私捨悟入

私捨悟入

私捨悟入

作家
安野光雅
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-08-20
ISBN
9784022516961
amazonで購入する Kindle版を購入する

私捨悟入 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

へくとぱすかる

昨年の8月に出ていた。著者のご存命中に読めたのにと、知らなかったことを少し惜しむ。『算私語録』に始まるシリーズも、これが最終巻かと思うと、すごく感慨深い。短章エッセイの切れ味が、これまで通りで楽しく、そして懐かしい。戦前・戦中・戦後の話が、ほとんど時代の証言のように読めてしまう。その時代を生きた人でなければ書けないことや領域というものが、やはりあるのだ。数学的・美術的な話がやはりおもしろい。陳建民さんのエピソードは『算私語録』にもあったなぁ、と思ったら別ヴァージョン。このシリーズを全部読みたくなってきた。

2021/02/05

しゃが

安野光雅さんのエッセイ集を昨年の9月に読んだ、2019年までに書かれたもの。タイトル『私捨悟入』は数学の「四捨五入」からの連想で、「自我を捨て、悟りに入っている」らしかったが、本当に悟りの世界に逝ってしまわれた、94歳で。「ABCの本」「天動説の絵本」のような騙し絵の絵本では子どもたちが、欧州や国内各地をでの温かみのある風景の絵葉書は私が愉しませていただいた。読書家でもあった安野さんのNHKの書評番組での本へ思いも温かったなぁ。

2021/01/17

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

安野さんのエッセイ♬もう少し早くに借りて読め良かったぁ・・お亡くなりになって本当にいろんな知識、考え、知人をお持ちだったのだと。難しいことを言ってることもあったけどツッコミたくなる笑えるものもありました。森鴎外の「椋鳥通信」は傑作で借りてみようかしら。

2021/03/14

あられ

目についたので、読んでみた。おもしろかった。が、シリーズの先行著書がいろいろあったのを知り、手を出すか、いや、出せるのか? 超短編で、あっさり読めた。「075」、とくにおもしろい。倅、よく教えてくれた。「169」の18歳と81歳、笑点のお題だったそうだが、爆笑物。気になる方は本書をどうぞ(笑) ←というもの言いがあちこちにありました。

2020/09/12

CTC

20年8月、朝日新聞出版刊。愛読書はあるか?繰り返し繰り返し読んだ本はあるか?と問われれば、安野光雅さんの『算私語録』以外にないかもしれない。安野さんの絵も好きだが…ユーモアと優しさに溢れて、合理的で思考のヒントが得られるこのシリーズが大好きである。本書はその流れを汲む(形式は基本的に同様)企画で、『数学教室』という数学教師向けの月刊誌の19年までの連載を纏めたものだ。もとより『算私語録』などは発表の20年くらい後に読んでいたわけなので…安野さんが“インスタ映え”などほぼ同時代の話題を語る様は新鮮だった。

2021/03/24

感想・レビューをもっと見る