KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

北条五代 (下)

北条五代 (下)

北条五代 (下)

作家
火坂雅志 伊東潤
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-12-07
ISBN
9784022517388
amazonで購入する

北条五代 (下) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

上下巻、800頁超、完読しました。やはり火坂 雅志執筆の第一部が良かった。火坂 雅志の完作でないことが大変残念ですが、伊東 潤が上手く纏めて完成させた感じです。北条五代100年の栄枯盛衰の物語、戦国時代の北条氏は、鎌倉幕府の末裔だとばかり思っていました。史実はどうかは解りませんが、北条の血筋を巧みに利用しただけのようです。改めて、火坂 雅志の逝去が大変残念です。心よりお悔やみ申し上げます。 https://itojun.corkagency.com/new-book/3012/

2020/12/30

とん大西

早雲から興った北条氏百年。関東管領、義元、信玄、謙信、信長、家康、秀吉…立ちはだかった数多のツワモノども。正にその栄枯盛衰は時代世代を超え英傑達としのぎを削り続けた戦国のアーカイブ。他の作品ではあまりみかけない氏綱や氏康の登場はさすがに嬉しかったぁ。新興勢力と旧体制に苦心しながらも北条家の威勢を維持し続けたのは、やはり名君だったんでしょうね。信長や秀吉の勃興で時代に取り残されつつあった4代氏政。瓦解していく老いた家…そして太虚に帰す。最後はやはり哀愁が漂います。

2021/01/11

Willie the Wildcat

代々受け継がれた生前余力を残した段階での家督継承。最大の誤算が、氏政”院政”による秀吉との距離感。『祿壽應穩』に相反したのは、「正義」の大局観の差異という印象だが、本質を語るにはページ数が足りなさすぎ。一方、後に狭山藩主として復権、華族ともなった北条家の後世を振り返ると、『祿壽應穩』を貫いたとも解釈できる。(少なからず美化した面はあると推察するが)加羅/つや/梅/督の奥方の面々の存在感も光る。中でも、氏直が”役目”を督姫に語る場面は、グッとくる。戦国時代物、読み応えあるなぁ。

2021/06/20

ポチ

火坂氏の残された資料が少ない中、伊東氏が上手く取り纏め、北条五代100年が出来た。ただ、後半の伊東氏の執筆部分を読み進めていくうちに、やっぱり火坂氏の作品が読みたかったなぁと思った。

2021/01/06

kawa

北条五代を通じて戦国の東国騒乱の模様が知れて一得。それにしても相模・甲斐・越後の離合集散の争いの凄まじさにびっくり。創始者・早雲の義を貫くという家是と家の存続を如何にバランスするか、後継の人々の孤独と苦渋や一族・家族の葛藤が切なくも読みどころの力作だ。急逝した火坂氏を急遽リリ-ㇷした伊東氏の違和感ない仕上げにも拍手。

2021/02/15

感想・レビューをもっと見る