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小説『火の鳥』大地編 (下)

小説『火の鳥』大地編 (下)

小説『火の鳥』大地編 (下)

作家
桜庭一樹
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-03-05
ISBN
9784022517449
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小説『火の鳥』大地編 (下) / 感想・レビュー

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starbro

昨日に続いて下巻、上・下巻、600頁弱完読しました。私の火の鳥のイメージとは異なりましたが、近代日本SF歴史ファンタジーとして楽しめました。本作は、手塚治虫+浅田次郎といった感じでした。私の世代で『火の鳥』と言えば、科学忍者隊ガッチャマンの科学忍法「火の鳥」の方が知名度は高いですが、何時か本家の『火の鳥』も読みたいと思います。 https://tezukaosamu.net/jp/anime/147.html

2021/03/29

吉子

上巻から間をおくともっと訳わからなくなってしまうと思って、ずっと本にかじりついて一気に読み切った~~。火の鳥の力を持ってしまうと人はこうも欲が出てしまうものなんだろうか。いつでも過去に戻れると思うと、その瞬間を大切に生きていくことが出来ない・・。しかし時は戦時下。過去に戻っても何度も失敗を繰り返すものなんだなぁ。

2022/08/30

鱒子

図書館本 太平洋戦争を題材にした、風雲急を告げる下巻。溜め息を吐きつつ息を呑みつつ、夢中で読みました。手塚さんが構想した原稿用紙2枚半弱が巻末に掲載されています。たったこれだけから作品を構築するとは!総じて言うと、本作は予想以上の「火の鳥」でした。この作品に手を出すのは作家としてリスキーだったでしょう。桜庭さんありがとう!一読者として、敬意と愛と感謝を捧げます。

2021/04/12

keroppi

消え去った過去は、現実には再び訪れることはない。亡くなられた手塚治虫は、復活することはないし、新たな「火の鳥」が描かれることはない。しかし、桜庭一樹は、わずかばかり残った手塚治虫の遺稿をもとに新たな「火の鳥」の世界を創り出した。炎の中から「火の鳥」が蘇り羽ばたくように。過去から未来へと続く時間の中で幾多の人間の欲望と失望と希望を見続けてきた「火の鳥」は、この戦争の大地でも人間たちを見つめていた。もしかしたら、今後も新しい羽ばたきを見せてくれるかもしれない。今、無性に手塚治虫の漫画を読み返したくなっている。

2021/03/26

NAO

日本の探検隊が楼蘭の神殿跡で発見し持ち帰った鳥の首。その首が持つ力を知った科学者は鳥型自動人形を作り、関東軍はその機械を使ってあることを目論む。機械と火の鳥の首を手に入れて権力をにぎろうとする緑郎、それを阻止しようとする正人・マリア・猿田博士。だが、平常時に美しい心だからといって、非常時に正しい選択ができるとは限らない。ラストは、まるで指輪物語だった。

2021/05/21

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