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朔が満ちる

朔が満ちる

朔が満ちる

作家
窪美澄
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-07-07
ISBN
9784022517678
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朔が満ちる / 感想・レビュー

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いつでも母さん

家庭内暴力…弱い者にしか手を上げられない弱い男。されるがまま子供を夫の暴力から守ることが出来ない母と言う女。13歳の時、母と妹を守るため父を殺そうとした史也。生まれて間もなく母親に遺棄された過去を持つ梓。2人が出会い、互いの過去に向き合い、寄り添いながら生きていくと言う再生の物語。体の傷は治ると言うが跡は残るのだ。心の傷なら尚更深いだろう。それぞれの悲しみと苦しみをこの作品を読むだけで知った風に語る自分が情けないが、多くの史也や梓の明日に幸あれ!

2021/08/05

のぶ

主人公の横沢史也が幼くして、父親からの家庭内暴力によって、心に傷を抱えたその後の再生の物語だった。第一章ではその壮絶な父の横暴ぶりが描かれる。やがて過去の秘密を抱えカメラマンのアシスタントとして生活していた。怪我をした史也は病院で看護師、梓と出会う。梓との出会いが胸に押し秘めていた過去と向き合うことになるのだが・・。同種の過去を持つ史也と梓の絆は、周囲からは理解され辛いが故に厳しい毎日を送らなければならなかった。もし現実にこのような事が起きていたら悲しい。皆が平和で幸せな毎日を送れるよう改めて願った。

2021/07/19

さぜん

父親からの虐待を受けていた史也は13歳の時に斧で殴り殺そうとする。母と妹を守るための覚悟の行為は母と親身になってくれた駐在さんとで隠蔽される。人との関わりを極力避け建築物のカメラマンとなるが心の傷は消えないまま。虐待サバイバーという言葉を初めて知る。虐待からは解放されてもその後のPTSDに悩み苦しむ史也。捨てられて養父母のもとで成長した梓と出会い、囚われていた過去が次第に溶けていき受容していく様に人に傷つけられた心は、人によって癒されるのだと思った。痛みを知る二人はきっと愛に溢れる親になるだろう。

2021/07/13

pohcho

父親のひどい暴力にさらされ、13歳で父を殺そうとした史也。心に傷を抱えたまま大人になり、東京で一人暮らす彼が 看護師の梓に出会ったことで、自身の過去と向き合い再生する物語。地獄のような子ども時代。トラウマはその後の人生に大きな影響を与えたけれど、生き延びたからこそ、親と同じには決してならないで、自身と大切な人を幸せにすることだけを考えてほしい。長く苦しい暗闇を抜けて、たどりついた場所に光が見えて本当によかった。新しい家族の幸福を心から願っている。

2021/08/05

星落秋風五丈原

この人最初エロ路線で出てきてから家族の物語にシフトしつつありますね。

2021/07/24

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