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涅槃 下

涅槃 下

涅槃 下

作家
垣根涼介
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-09-17
ISBN
9784022517890
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涅槃 下 / 感想・レビュー

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starbro

上下巻、1,000頁弱完読しました。宇喜多直家は知っていましたが、彼が主人公の小説は初読です。宇喜多家を再興し、大名にまで上り詰める宇喜多直家の生きざまに清々しさを感じました。【読メエロ部】的要素を盛り込み、直家をささえた女性陣を瑞々しく描いています。著者は二度ほど直木賞候補となっていますが、三度目の正直、本書で受賞でも良いかも知れません。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001297.000004702.html 【読メエロ部】

2021/10/14

いつでも母さん

直家の没後、大坂の陣の前年までひっそりと生きた直家の愛する継室・お福『私だけはあの男の本当の姿を、息遣いを、内気な優しい眼差しを知っている』これは直家とお福の愛の物語。宇喜多家存続のために、今生で己が出来る全てを掛けて生き抜いた男・宇喜多直家『歴史は常に勝者の都合によって捏造され喧伝される。』そうして私の脳内に刷り込まれてきた人物や事柄のなんと多い事よ。垣根涼介の紡ぐ宇喜多直家にどっぷり浸り、程よい充足感に包まれた読書だった。

2021/10/11

とん大西

国盗りの非情もこの世の理か。宇喜多家を再興し、備前や美作に覇を唱えるまでに成り上がった直家。が、西には依然として毛利、東は急激に勃興した信長。大勢力の狭間で直家が背負い続けた宿命、それは宇喜多が永らえること。悪名をきようとも…それさえ叶えば、いつでも彼岸に参る。殺しあいなどに明け暮れず、商人になりたかった。が、そんな思いとは裏腹に踏み入れてしまった修羅の道。恬淡と死をみつめ、己を律する。孤独の淵をなぞりながらも愛するお福、信を置く家臣、敬愛する善定らと歩んだ修羅。…直家、涅槃に参る、ただただ静かに。

2021/10/09

修一郎

宇喜多秀家の卑劣な側面のみが強調されてしまうのは後に岡山城に入った小早川秀秋に宇喜多家の記録を全て焼き尽くされ,西軍の敗将の父親として敵だった側の極悪非道な面を強調した記録のみが残ったからだ。敵に囲まれた人生で生き残ることのみを第一とし最期は畳の上で死んだ。激しい人生だった。これで3梟雄の小説の読み直し完了。特に宇喜多直家の生き様をここまで肯定的にとらえた本は初めてだ。宇喜多家との関係性を初めて知ったのでこれから黒田官兵衛本を読むことにする。もちろんダントツ今月のベスト本です。

2021/10/30

パトラッシュ

(承前)「武士道は畜生道」と見なし暗殺や策謀など手段を選ばぬ直家の領地拡大策は、民百姓の生命財産を犠牲にする戦いよりもよほど合理的で現代的といえる。しかし国衆が乱立する備前を纏め上げた頃には、東西から迫る織田と毛利に挟まれて自立を諦めるしかなかった。生まれた時代と場所に恵まれなかった直家だが、宇喜多家を守るため信長や安国寺恵瓊と必死の外交戦を展開する。そんな直家を小西行長をはじめ家臣は誰一人裏切らず、彼を支え続けた女お福に看取られて幸福な最後を迎える。人のために悪名を背負った男の壮絶な生き様に圧倒された。

2021/10/11

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