KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

月夜の森の梟

月夜の森の梟

月夜の森の梟

作家
小池真理子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-11-05
ISBN
9784022518002
amazonで購入する

月夜の森の梟 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

小池 真理子は、新作を数十年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。夫 故 藤田宜永、喪失エッセイ、冒頭から思わず涙ぐんでしまいました。妻にここまで愛され、死後にLove Letterのようなエッセイを書いてもらえる藤田宜永は、心底幸せ者、男冥利につきます。改めて心よりご冥福申し上げます。 https://book.asahi.com/series/11033533

2021/12/05

いつでも母さん

夫である作家・藤田宜永さんは癌で逝った。作家である妻・小池さんの喪失エッセイ。『それにしても、さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉が見つからない。』死に寄せてこう記してある。もうそこで泣けてしまう。その時に向かって2人で生きていた事実。一つとして同じ死はないけれど、これは読むのが辛い方も多いだろう。藤田さんの残した沢山の著作がある。小池さんが生きることで藤田さんは常に居るのだ。お互いを「かたわれ」だっというのは作家ならではか?それでもこれからも書くことで小池さんは生きるのだと感じた。

2021/11/30

おしゃべりメガネ

直木賞作家小池さんが同じく直木賞作家であり、夫でもある藤田さんを看取るまでとその後を綴ったエッセイです。改めて読むと小池さんが旦那さんを本当に大切にしていたのが、よく伝わります。亡くなるまでも辛かったでしょうし、亡くなってからも間違いなく辛かった様子がよく伝わります。しかし、改めて思うとご夫婦で直木賞って、本当にスゴいコトですよね。本作を読んで、改めて驚いたのはお二人が長年内縁にあって、正式にご夫婦になってからはそれほど年月が経ってないことでした。この機会に改めて、藤田さん作品を読み直したいと思います。

2021/12/08

あすなろ

小池氏と藤田氏。藤田氏が亡くなって一回り季節が巡って行く。そんな様を連載として小池氏が描き表したエッセイ。小池氏の哀しみの筆と表現の豊かさと的確さに引き込まれる。我々は、哀しみをこの様に悲しいかな的確に表現出来ないもどかしさすら感じてしまう。哀しみからの復活、再生の方法など私には分からない。分からないままにワカラナイ自体を書いてきたつもりと小池氏自身が最後に記しているが、この本は少なくともそうした哀しみある者、またはそうした哀しみを持ち続ける我々に深い共感や寄り添いを与えるものであることは間違いない。

2022/06/19

小池真理子さんの「さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉か見つからない。」この言葉かすべてのように感じました。

2022/07/26

感想・レビューをもっと見る