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特殊清掃人

特殊清掃人

特殊清掃人

作家
中山七里
出版社
朝日新聞出版
発売日
2022-11-07
ISBN
9784022518705
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特殊清掃人 / 感想・レビュー

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starbro

中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 新シリーズ?、特殊清掃人連作短編集、殺人の痕跡等を消す裏社会の清掃人をイメージしていましたが、腐敗した孤独死の跡等を綺麗にする合法的な特殊清掃人でした。鑑定人 氏家京太郎が、サプライズ登場します。 しかし失業中でも、こんな仕事は勘弁です。 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23819

2022/12/12

OSOGON15

初読み作家さんです。4作品からなる短編連作でした。題名からして想像はしてましたが、いざ読んでみると、えげつない描写の連発で、眉間にしわを寄せながら深く呼吸が出来きず息苦しい思いで読みました。感染のリスクを伴い、防護服に防毒マスクと物々しい出立ちで取り掛からなくてはいけない、まさしく3Kのお仕事。孤独死した人やゴミ屋敷になるまでの人達にもそれぞれの人生がある。後悔しないように生きていきたい。4作品目はちょっとミステリーが入っていたと思う。シリーズ化するかな?

2023/07/29

辺辺

特殊清掃の現場は壮絶だな。オエっ。4つの事故現場、そこから浮かび上がる亡き人のこれまでの生きざま。一つ目、毒親が知らずのうちに娘を死へと落としていく遣る瀬無さ。2つ目、事故死かと思いきや他殺へと変貌を遂げたミステリ。節操のない男に似合う死に様だ。3つ目、夢みる年齢は10代で終わりにしなきゃという教訓のよう。誰も才能を発揮できるとは限らないからね、世の中は。4つ目、金銭欲も程々にしないと痛い目に遭うぞ。孤独死はお年寄りのイメージからかなりかけ離れた20代30代の若い世代にもあるには衝撃。そろそろ終活始めよ。

2024/02/23

Karl Heintz Schneider

「鼻が痛くなるのではなく目が痛くなる。その部屋にはそれぐらいの刺激臭が充満していた。」ある日突然勤めていた会社が倒産し路頭に迷ってしまった香澄。6社目で漸く内定をもらえた「エンドクリーナー」は業種欄には「清掃業」としか書いていなかったがその会社は孤独死した人の住んでいた部屋を原状回復する「特殊清掃」の会社だった。このタイトルを見た時絶対読もうと思った。以前読んだ「跡を消す、特殊清掃専門会社デッドモーニング」が面白かったから。本書の描写はそれよりも具体的で凄絶。読後はシチューと家系ラーメンが食べられなかった

2023/01/16

修一郎

ポイントは感染症対策と臭い対策なんだね。元刑事の特殊清掃人っていう建付けにすると死体を処理した後はその死体の謎解きっていうパターンでたくさん書けそうだ。確かに氏家さんとの相性はイイだろうね。特殊清掃人の仕事の内容というよりも亡くなった人が残したものからっていう流れ。続編あるかもしれないけど死んだ人の書き方ワンパターンになっちゃいそうだ。お気に入り順番 ⓵絶望と希望,②祈りと呪い,③腐蝕と還元,④性の遺産と負の遺産

2023/10/21

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