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きのね 下

きのね 下

きのね 下

作家
宮尾登美子
出版社
朝日新聞出版
発売日
1990-05-01
ISBN
9784022561503
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きのね 下 / 感想・レビュー

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はる

下巻になり、光乃の苦労が報われ、二人の子供を雪雄との間にもうけ、更には籍を入れてもらえる。雪雄も、光乃への想いを度々表に出すようになる。雪雄と光乃の最後までが描かれた、この物語。光乃の我慢忍耐、そして一人の歌舞伎役者に惚れ抜いた一生を壮絶に描かれたもの。一方、雪雄の癇癪持ちで光乃へも辛く当たるとんでもない男だが、話を読み進めれば進めるほど、憎めない愛しき登場人物と思えてくる。これが歌舞伎役者玄十郎の魅力というものなんだろうか。

2020/03/11

ぴょん

昔の日本女性の生き方にこころがしっとりとなっていて、今は寝ても覚めてもきのねの物語の中にいます。

2014/09/04

風船

雪雄が大成したからこそ報われるんだけど。自分で選んだ道への責任感、ぶれない精神、光乃の根性がかっこよすぎる。

2013/04/12

john

新聞連載中に毎日楽しみに読んでいた。主人公光乃の辛抱強さがとにかく印象的で、たった一人で命がけで出産するシーンが鮮明に思い出される。今日の新聞で知ったのだが、光乃は12代市川團十郎の母がモデルだということだ。実在の人物だと知ってさらに驚きが深まった。こんなにも芯の強い、一途な女性が本当にいたということに。自分も見習いたい…昔の女性というのはすごいものだと思う。

ゆみぼうず

あぁ、歌舞伎を観にいきたい。しかし、お光さんの生き方、私には壮絶なものに思われる。。。ただの腹痛だと申し訳ないからとたった一人で初産の苦しみに耐え抜く姿には、こちらのほうが気が遠くなる思いでした。晩年は夫もお光さんのことを大事にしてくれたようですが、、、

2012/02/21

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