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ベラルーシの林檎

ベラルーシの林檎

ベラルーシの林檎

作家
岸 惠子
出版社
朝日新聞出版
発売日
1993-10-01
ISBN
9784022566737
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ベラルーシの林檎 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

女優としての岸恵子さんは、お顔とお名前は知っているものの、映画やTVドラマで見たことはない。本書は、彼女の原体験であり、大きな転換点となった横浜大空襲をプロローグに紡いでゆく連作エッセイ集である。NHKの衛星放送草分けの頃、キャスターとして新たな活動を始めてから、それまでは隠れていた本領を発揮し始める。ジスカール・デスタン元大統領や、当時大統領選出馬の噂のあったイヴ・モンタンとのインタビューの実現、(決死の)イスラエル行など凄まじいばかりの活躍ぶりだ。彼女のエッセイは、「知」が主導する。「情」は奥深くに⇒

2018/12/27

とよぽん

読友さんのレビューに触発され、岸惠子さんの著書を初めて読んだ。その文章の力強さ、美しさ、世界情勢への造詣の深さに圧倒された。書名のベラルーシに関することが書かれてないという感想をアップした人もいたが、このタイトルは、長い歴史の中で国境が動く陸続きの国々の人たちの暮らしを、象徴的に表現したものだと思う。そして、岸惠子さんほど日本人を客観的に見ている日本人はいないのではないかと思った。改めて、自分は井の中の蛙なのだなと感じた。日本中心は自己中心と同じ根だ。もっと、世界の中の日本をとらえたい。

2016/02/20

Honey

真っすぐで、しなやかに、生々しく、活き活きと… 自然体で生き抜かれている印象。カッコいい。 自分も、豊かな?感受性を殺さず生きていきたいと…先は短けれども、思いました。

2020/11/11

Arthur.

ついに、読み終えてしまった。子供をやめた日、恋に殉じた映画監督、ユダヤの魂マサダの砦、Y・シャンピとの出会い、ベラルーシの林檎。そして、父親との今生の別れ。まるで夢世界で、別の次元を生きた人のようだ。岸恵子女史は。知性をドレスにして、幸運と才を靴にして、煌びやかな階段を駆け上がる。そんな大スターの姿が脳裏を横切った。

2014/10/07

ソフィ

往年の女優さんとしての顔しか知らなかった岸恵子さん。国際人でありプロフェッショナルであり文筆家でもある一面を初めて知りました。バルト三国とユダヤ人に関するエッセイが特に面白かった。もともと立っている舞台(世界)が大きいので、取り上げるエピソードも軒並み大きなスケールの話になる。

2018/11/15

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