まだ見ぬ書き手へ
まだ見ぬ書き手へ / 感想・レビュー
寛生
【図書館】終りに差し掛かったころ、ふと想ったーもしかすると、これは丸山が友人に向けて書いた本ではないだろうかと。まだ見ぬ未来から来る〈書き手〉には、その存在自体の証になり、〈孤高の姿勢〉が必要不可欠であるが、その孤独を極める〈書き手〉には、まるでデリダの友情論のように誰ひとりとて友はいない。その未来に向かって手招き現在する〈書き手〉は、自らが〈書く手〉となり、至極の意志力をもって生死をさまようごとく、ただ未来から訪れる〈友人〉を待つ。大江の〈エラボレーション〉のように丸山も最低7回書き直せという。
2014/02/20
袖崎いたる
こいつあー効いたぜ!腹パン食らって噎せちまったぜ!腹筋硬くして格闘したい一冊!
2017/11/21
とみた
小説家からまだ登場していない才能ある小説家へのアドバイスが書かれた本。このようなメッセージが小説に没頭せよという小説家から出てくること自体不思議に思えてならない。ニーチェを連想した。まだ見ぬ書き手とは超人のことではないだろうか。自立すること、孤独にあること、ストックをもつこと、七回以上の推敲の重要性を説いていた。所々おかしいと思う部分もあったが、一種の檄文なので気にしないことにした。もし物語を書くとすれば徹底的に自分のためだけに書こうという気にさせてくれた貴重な一冊。
2014/05/21
青龍
5年後にまた読んでみたい
2014/12/24
ころ馬
作家志望の人に是非読んで欲しい。しかし、丸山健二が待ち望んでる書き手は彼のやり方を追従してはいけない。ハードル高いな
2010/02/21
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