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郵便的不安たち

郵便的不安たち

郵便的不安たち

作家
東浩紀
出版社
朝日新聞出版
発売日
1999-07-01
ISBN
9784022574046
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郵便的不安たち / 感想・レビュー

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ころこ

著者の20年前の細かい仕事を纏めた評論、エッセイ、講演集です。著者の原点が分かる、というよりも、著者が現在発信していることがそのまま明らかにされているといった印象を持ちました。例えば、「セカイからもっと近くに」で論じられている新井素子のパートの着想は、該当箇所もアイデアの同一の形で紹介されています。さらには、先日「群像」で加藤典洋と対談されていた内容が、もっと明快な形で論じられている文章が冒頭にあったことは驚きでした。それは、批評とは何かについて書かれた文章です。そこでは、西田幾多郎の哲学の文章は分かりに

2017/11/13

はすのこ

この頃の東さんはハイパー賢い。オタク路線をひた走る東さんはスーパー賢い。今の東さんは...只の賢者...ですね。

2016/03/26

サイバーパンツ

あずまん賢い。面白い。今やすっかりご隠居された感のあるあずまんだが、この頃は、デリダにも、エヴァにも、文芸批評にも、批評論壇にも、全部マジで熱い。アスカ対談みたいなネタを入れつつも、全体的にベタなあずまんが見られて、大変満足。

2016/08/03

oz

初読。面白すぎて一発で東さんのファンに。1991年の論壇デビュー作から1999年までに各方面で発表した批評・論文・講演・対話を収録した大部の本。多様なジャンルへの発言から著者の思考にランダムアクセスできる。『存在論的、郵便的~』を含め読みたい本が一気に増えてしまった。そっかあ、柄谷さん好きなんですね。

2009/09/27

エジー@中小企業診断士

著者の「存在論的、郵便的」と同時期に並行して書かれたエッセイ、評論、講演記録、インタビュー、書評、対談を収録。郵便的とはコインの表裏を為す。「私」の日常的な出来事(想像界)と遠く「世界の終わり」(現実界)の間にある言葉の世界(象徴界)が壊れたことで70年代以降、特に90年代に入ってから倫理は想像界へ、存在論は現実界へ大きく分かれた。「大きな物語」が解体され、人々は各自勝手に意味を与える他なく日本ではオタク的消費行動の一般化を生じさせた。日本ではコンスタティブとパフォーマティブの境界が曖昧で象徴界が弱い。

2024/01/20

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