宮尾本平家物語 2 白虎之巻
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宮尾本平家物語 2 白虎之巻 / 感想・レビュー
ソーダポップ
②白虎之巻「平家にあらずんば人にあらず」という言葉があるほど平清盛率いる平家一門は隆盛を極めていく。いまや法皇までも押込奉るほどの権力を持つに至った清盛も、その驕りたかぶった権力を振りかざすことにより周囲の妬みをかい、少しづつ没落のきざしを見せはじめる。そして平家の女たちは何を想うのか…宮尾本平家物語の最大の魅力は、遥か過去から発せられる掻き消えそうになる声なき声を必死で拾いあげる真摯な態度であると思う。必ずも史実に拘束されず宮尾登美子小説の味わい深さを描いている卷であった。③朱雀之巻にこれから突入。
2023/02/18
星落秋風五丈原
清盛が隆盛をきわめる所から、反平家ののろしが各地で上がり始める ところまでを描くので、ラスト近くに義経が登場します。 吉屋信子さんの平家ものでは、良妻風に描かれていた妻時子を嫉妬を 抑え切れず、やはり自分の子が可愛く後押ししてしまう、など かなり今までのイメージを崩して書いている印象です。同様に平家の中でも唯一の良心といった形で描かれがちだった重盛も、この本では大分趣が違う。清盛が物語の主人公である ためには彼を否定したようなキャラである重盛はこういう扱いしかないのでしょうね。
2002/04/07
koba
★★☆☆☆
2012/07/25
めぐみこ
滋子の後白河院への出仕から、福原遷都まで。重盛と建春門院の死と以仁王の乱…徳子が入内し言仁親王が即位しても、平家の陰りが忍び寄って来る雰囲気がひしひしと。清盛の心がわからなくなってしまった時子、清盛にお払い箱にされた五足、二人がどうこれから動くか気になる。そして福原遷都の真意も。あと完全にモブなんだけど、筒井浄妙明秀の自由人っぷりに呆気にとられた。そんなんアリなのか…。
2020/07/19
石ころ
だんだん清盛が変わってきた感じがする。血縁というものが当時は大切なものだったのだろうなぁ。いよいよ教科書なんかで読んだ源平合戦本番が始まる。
2017/08/20
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- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2017-10-07
- ISBN
- 9784865281774