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BT’63

BT’63

BT’63

作家
池井戸潤
出版社
朝日新聞出版
発売日
2003-06-01
ISBN
9784022578433
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BT’63 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

ちょっぴりSFっぽい雰囲気も感じさせる1台のトラックにまつわるお話。池井戸作品にしては後味があまりよくない。

2014/04/26

ゆみねこ

池井戸さんの初期の作品。精神を病みすべてを失った琢磨は、あるきっかけで父史郎の若き日の過去をのぞき見ることになる。大田区の運送会社を舞台に仕事や、不幸な母子のために奮闘する父。高度成長期の運送会社の様子や当時の社会現象なども垣間見えて興味深かった。ただ、闇社会とのつながりで、やたら死体や殺人が登場するのでその辺は今一つ。現代とのつながりがもう少し夢のあるものなら楽しめたかもしれません。

2014/12/24

kazu@十五夜読書会

「金融・企業を舞台のミステリー」池井戸さんのタイムスリップ長編作品。主人公・大間木琢磨は父の遺品に触れた瞬間、奇妙なタイムスリップを体験する。呪われたボンネットトラック21号車(BT21)に誘われるまま、過去の世界で亡き父を救おうとする琢磨。疾走するボンネットトラック…父と息子の視点が交差し合う東京羽田を舞台に広がる。タイトル『BT'63』が、ボンネットトラックで、'63が昭和38年(1963年)と、表紙の絵で気づき昭和30年代を懐かしく感じ借りてきたが、ファンタジー系?テーマが暗く挫折に近い駄目な読了。

2013/06/20

Nobu A

池井戸潤著書13冊目。半沢直樹シリーズや町工場成功物語の印象が強い著者。SF/ミステリー小説も書くんだと。03年刊行。初期作品だけあってやや筆致が荒い。今の読み易さは執筆を繰り返し培われたものだと妙な納得感。主人公、大間木琢磨が亡父の記憶を辿る一人旅。最初は全体像が見えず(映画のみで小説は読んだことないが)スティーブン・キングを彷彿。後半は頁を繰る手が止まらず、時折甘く切ない展開。一方で、史郎が死体を車で運ぶ際、警察が車内確認しないはずはない。他にも数箇所現実的でないが、それらを差し引いても面白かった。

2023/10/15

Baro

BT21号というボンネットトラックが見せる,父の記憶。それは,東京オリンピックの前年,昭和38年(1963年)。その記憶のかけらを現代に探ることが,一度自分を失いかけた琢磨の自分探しの旅になる。サスペンス風味のファンタジーとでもいいましょうか。とても引き込まれて読みました。

2014/03/16

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