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仏教が好き!

仏教が好き!

仏教が好き!

作家
河合隼雄
中沢新一
出版社
朝日新聞社
発売日
2003-08-06
ISBN
9784022578587
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仏教が好き! / 感想・レビュー

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コットン

宗教や心理学の話。オーストラリアの原住民アポロジニと群論の話や量子論と曼荼羅の話などの指摘が面白い。読後感は科学先行の現代社会から、そろそろ科学と精神を(例えば二重らせん構造のように)相互補完的に推し進める時代に突入する予感を感じた。

2016/07/02

島の猫

名著です。メタ宗教。宗教を突き抜けると普遍的な人間の宗教脳が現れてくる。イスラム教もキリスト教も人為的に意識的に神と人との間に大きな非対称性を作り上げているがいずれそれがなくなっていくから全ての宗教が仏教化していくと。野性の思考とシャーマニズムがうまくバランスをうまくとっていくことはどんな世界なろうと必要で、その内容がアメーバのように全く違う形をとることも普遍性のある仏教の特性だと思った。仏教の瞑想とシャーマニズムの忘我の違いも面白かったし、性を快楽ととらえず厳しい修行とした真言立川流も面白いアプローチ。

2023/05/19

文章で飯を食う

仏教について、二人の大学者がわけのわからない話を繰り広げる、実に愉快な本。 自分にとって、わけのわかる話は、結局、今の自分と言うちっぽけな存在の身の丈しかないのだ。 もちろん、わけのわからない話は、ただのたわ言かもしれないが、面白かった分、それでも良いのだ。

2018/02/25

moonanddai

ちょっといろいろ考えさせられました。ともあれ仏教といえば(個人的な印象ですが)すごく思索的、哲学的であって、それでいて色々な宗派がそれぞれ色々言っていて、分かりづらいという感じでした。でもそのような構図を見て、仏教とは何だろうと考えるのではなく、そうあるのが仏教だと考えると楽。そしてそんな「仏教」のあっちを突っつきこっちに触っているうちに、実はその向こうに何かあるのでは(もしかすると「空」?)ないかという期待が生まれてくればいいな…。と融通無碍な多神教者は、この年になって思ったのでした。

2017/10/12

xtc1961ymo

キリスト教は唯一神でいろんな宗派が自分の所が正統といがみあい、主張しすぎるとこが、私はついていけない、仏教はそれもええなあ、でもこれもあるで、みたく、あまり主張しないし、それこそ、禅みたいに、宗教ですらない―人生そのものである そういう懐の深さがまた魅力です、それこそ、本でふれているみたく、否定しないことが素晴らしく簡単に善悪二元論にいかないからまたそこが面白いと思う。興味あふれる対談でした。

2014/09/11

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