宮尾本平家物語 4 玄武之巻
ジャンル
宮尾本平家物語 4 玄武之巻 / 感想・レビュー
ソーダポップ
平家ついに滅亡する。都落ちした平家一族の彷徨。清盛亡きあと総帥を務める宗盛に器量がなく、知盛がむしろ総司令役であるため、その妻明子がこの巻では最も重要な女性であるようだ。平家の栄華が短かっただけに、哀しい結末を迎えた女性も多かったが、それでも乱を終えて後は、彼女達はお互いを助け合って生きるのだ。表面で戦った男達よりは、ある意味、逞しかったと言えそうである。長大で読み終えるのには苦労したけれど、女性の生き方を作品化してきた宮尾登美子さんらしさが随所に溢れて、楽しめる作品になっていたと思う。
2023/03/26
koba
★★☆☆☆
2012/08/10
めぐみこ
ほぼ原典通りに進む中、アッと驚く安徳帝と守貞親王の入れ替わり。実は大河で見てたのだが、それでもハラハラした。平家の血を皇統に残すため嫁も娘も一丸となって推し進めた、女性ならではの計略だと感じた。夫も息子も自らお育てした親王も亡くしながらも、後高倉院の死まで見届けた明子に勁さと同時に哀しみを覚えた。最期までつくづくみっともない宗盛は、けれども嫌いになれなかった。叔父達の潔さや教経・知盛が格好良すぎるからこそ、彼の人間臭さに安堵する自分がいた。
2020/07/23
石ころ
ようやく読み切った…! ほぼほぼわたしの知っている平家物語だっただけに、平家の最後の策略にはあっと驚かされた
2017/09/15
禁酒パンヤ
ふーこれにて読了。壮大な平家物語がわかりやすく読めました。 面白かったけど、重かった〜。 最後はえーって感じの仕掛けがありましたが、そういう事もあったかなぁと思えなくもないですね。
感想・レビューをもっと見る
「宮尾登美子」の関連作品
〆切本2
- 作家
- 森鷗外
- 二葉亭四迷
- 武者小路実篤
- 北原白秋
- 石川啄木
- 芥川龍之介
- 横溝正史
- 小林多喜二
- 丸山眞男
- 水木しげる
- 山崎豊子
- 田辺聖子
- 赤塚不二夫
- 高橋留美子
- 穂村弘
- 福沢諭吉
- 源氏鶏太
- 山本有三
- ドストエフスキー
- 夢野久作
- 石川淳
- 山本周五郎
- 太宰治
- 松本清張
- 梅棹忠夫
- 安岡章太郎
- 井上ひさし
- 宮尾登美子
- 向田邦子
- 川上弘美
- リリー・フランキー
- 川上未映子
- 町田康
- 萩原朔太郎
- 滝井孝作
- 深沢七郎
- 五味康祐
- 小川国夫
- 吉村昭
- 校條剛
- 團伊玖磨
- 河野多惠子
- 五木寛之
- 片岡義男
- 堀辰雄
- 椎名誠
- 平出隆
- 村山由佳
- さくらももこ
- 神近 市子
- 岡本かの子
- 今井 邦子
- 宇野千代
- 中條百合子
- 美川 きよ
- 平林たい子
- 子母澤 寛
- 川端康成
- バルザック
- 辻 佐保子
- 辻邦生
- 田中小実昌
- 澁澤龍子
- 澁澤龍彥
- 赤川次郎
- 中島らも
- 三浦しをん
- 野間宏
- 木下杢太郎
- 笹沢左保
- 筒井康隆
- 江口寿史
- 松尾豊
- 冲方丁
- 井上靖
- 室生 朝子
- 室生犀星
- 大庭 みな子
- 伊集院静
- ハルノ宵子
- タモリ
- 野坂昭如
- 堀道広
- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2017-10-07
- ISBN
- 9784865281774