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憂き世店 松前藩士物語

憂き世店 松前藩士物語

憂き世店 松前藩士物語

作家
宇江佐真理
出版社
朝日新聞社
発売日
2004-10-15
ISBN
9784022579539
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憂き世店 松前藩士物語 / 感想・レビュー

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Shinji Hyodo

蝦夷松前藩が移封(国替え)となった上、大名から小名へと降格になり、士籍を削られ浪人となった相田総八郎。国元を離れ江戸神田三河町の裏店住まいの中、傘張りや提灯作りの内職で日銭を稼ぎながら藩の復活と再仕官の希望を胸に日々を送っている。その総八郎の元に妻のなみが国元を逃げ出して来た事から始まる江戸人情譚。娘が生まれ成長する中で同じ裏店に住まう、貧しくとも人情味溢れる店子達とのふれあいに癒され救われ生きて来た総八郎家族。苦節の後に藩の再建が叶い目出度く士分に戻るのだが…

2017/03/16

to boy

宇江佐さんは、いろんなところで松前藩の帰封を書かれています。今回は召し放しとなった武士を主人公にして素敵な人情噺に仕立ててくれました。帰封後、徳兵衛店を訪れるところでは思わず涙してしまいました。辛かった十数年が今となっては一番幸せな時だったという思いがこの小説のすべてです。

2016/12/11

さなごん

浪人の暮らしは辛かっただろうけど生き生きと暮らせていたのかもしれない。

2015/12/28

onasu

改めて言うまでもないですが、いいですね、宇江佐さんの人情もの。  お家が移封減石されたことから、リストラの憂き目にあった松前藩士相田総八郎。浪人となり、神田の裏長屋で、ひとり暮らし。が、浅草広小路で思わぬ人に。それは、奥州から単身で上京、総八郎を探す妻なみの姿だった。再会できてよかった。元の鞘に納まって、てとこなんだけど、家は狭いは、金もねえは。まあ、それはそれ、徳兵衛長屋の住人たちが、てな人情話し。  帰藩を宿願とするも、浪々も長い年月、子もでき、暮らしていくだけだった日々も…。締めもよかった。

2013/03/06

かっこちゃん

副題に松前藩士物語とあるように、作者が何度か題材にしたことのある松前藩移封から帰封迄を浪人暮らしをやむなくされた相田総八郎となみ夫妻の立場から描いている。貧しいが、互いに頼ったり頼られたり、とん七やお米をはじめとして、毎日毎日をたくましく生きる江戸市井の人々が、暖かくも鮮やかに描かれています。「桜をみる」も「タバ風」も良かったけど、これもまた秀逸。作家の力をしみじみ感じます。

2021/02/17

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