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星野道夫の仕事 第1巻

星野道夫の仕事 第1巻

星野道夫の仕事 第1巻

作家
星野道夫
出版社
朝日新聞出版
発売日
1998-09-01
ISBN
9784022586483
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星野道夫の仕事 第1巻 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

この巻の主役はカリブーである。アラスカのツンドラ地帯を延々と列をなして進むカリブーの群れ。群れを成して河を渡るカリブー。またある時には平原に群れ集い憩うカリブー。圧倒的なまでの生命の横溢である。「風とカリブーの行方は誰も知らない」と言う。星野はこれらの写真を撮るために、毎年カリブーが渡る時期と経路を綿密に予想するのだろう。それでも、あれだけ広いアラスカの大地のこと。あるいは外れることの方が多いのかもしれない。私たちが目にする(もちろん星野の写真で)カリブーは、僥倖と努力の幸福な一致点であるのだろう。

2021/06/10

ちゃちゃ

日常の瑣事に追われ心身共に疲弊した週末、ふと星野さんに呼ばれた気がした。手に取った写真集は手にずしりと重いが、たちまち私をもうひとつの時間軸の世界へと誘ってくれた。悠久の時、壮大な自然。そこに息づく生き物たち。極北のアラスカの雪原を旅するカリブーの大群。巣を守るシロフクロウ。何万年と変わらず繰り返される生の営み。厳しくも美しい自然の姿に息をのむ。いつしか涙が頬を伝う。星野さんの仕事は私たちの心を浄化し、明日への一歩をそっと促してくれる。シリーズ4巻を今後も大切に読んでいこう。

2017/04/15

Mijas

移動するカリブーの群れの写真…「人間のいない世界」がどこまでも続いているかのようだ。カリブー、シマフクロウの顔のアップの写真もとても印象的だったが、星野さんの撮る写真からは、池澤さんの解説にあるように「動物によって表現される自然の全体」が写し出されている。アラスカに住む人間にとって、カリブーは冬を越す大切な食料、毛皮、衣服、テント、灯りにもなり、75人の村民が年間約2000頭のカリブーを狩っていたと言う話だ。写真は、そうした生活の一端も見事に切り取り、自然の真理について考えさせてくれた。

2016/10/13

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

アラスカを季節移動するカリブー。大自然の中に延々と一列に並ぶ姿にも何十万頭が群れた姿にも畏敬の念を覚えます。彼らが命のために歩んでいることが伝わってきます。

2018/09/24

kawa

圧倒的な存在感にノックアウト。何なんだこれは…。大竹英洋氏の写真集から読み友さんのお勧めでこちらへ。

2021/12/03

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