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戦争文学を読む (朝日文庫 か 41-1)

戦争文学を読む (朝日文庫 か 41-1)

戦争文学を読む (朝日文庫 か 41-1)

作家
川村湊
成田龍一
上野千鶴子
奥泉光
イ・ヨンスク
井上ひさし
高橋源一郎
古処誠二
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-08-07
ISBN
9784022615886
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戦争文学を読む (朝日文庫 か 41-1) / 感想・レビュー

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ネムル

文芸批評家川村湊と歴史学者成田龍一、それにゲスト一名を加えた対談集。加藤・高橋の歴史主体論争や小林よしのり『戦争論』などを念頭に、戦争が如何に描かれてきたかが語られる。成田が作品を愚直に分析し過ぎて対話がしばしば硬直し過ぎな気がするのだが、奥泉光や高橋源一郎がうまく受けて、戦争文学をいまヴィヴィッドに読むことをすくい上げている(そして、当然予想されるように『レイテ戦記』はあまり面白くなさそうw)。

2020/01/17

スカイバニラ

08年発行。小説家、フェミニスト、評論家が太平洋戦争当時から現代まで出版された戦争文学を俎上に載せて語りつくす本。各文学作品においての戦争を語るパターン形式や、作者の戦争に対する認識と問題点などについてバッサバッサと斬っていく内容。正直、ここで語っている方々の主張に共感できない点が多々あるのだけれど、「こういった読み込み方もあるのか」、「こういう点に問題意識を持つ人もいる」という事に気づかせてくれたという事に関しては勉強になりました。つーか大岡昇平のレイテ戦記を「文学」という捉え方で読まなかったな…。

2011/08/30

sabosashi

『レイテ戦記』および大西巨人『神聖喜劇』をどう読み解くのかの助けにしようと思って読みだしたのだが。雑誌掲載が1998年から。単行本が2008年。そしていま読んだのが2013年の年末。戦争をめぐってのコンテキストがこんなにも短時日になんという様変わりか、驚かざるをえない。20世紀は戦争の時代であったが、じつは戦争とは加害者と被害者を除けば「情報」でしかない。そこでは語り方によってどうにでもできる世界でもある。それを意識せずには戦いにかかわるものを読み解くことはできない。随所に貴重なメッセージがみちている。

2013/12/06

sayako_kyoto

文学評論家や歴史家のコメントは総じて難しすぎる。その点、井上ひさし氏や奥泉氏、古処誠二氏ら作家のコメントが分かりやすくて腑に落ちた。戦争を経験していない世代として、戦争を政治や経済の論理だけではなく、生理的体験的本能的なものとして受け止めたいと願っている。文学を通して体に刻みたいと思う。

2011/08/31

昼寝

ここで論じられている作品を読んでから、再読したい。

2022/12/17

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