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一神教 VS 多神教 (朝日文庫)

一神教 VS 多神教 (朝日文庫)

一神教 VS 多神教 (朝日文庫)

作家
岸田秀
聞き手/三浦雅士
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-06-07
ISBN
9784022617651
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一神教 VS 多神教 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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らむだ

『一神教VS多神教』とあるが、宗教論というよりは文化論に近い。牽強付会の感は否めないが、それでも見当違いのこと言っているわけではなく、それぞれ論理的組み立てや論拠のようなものはあるので、非常に刺激的かつ楽しめる内容になっています。 

2014/01/17

inaryoXD11

ときどき読みたくなる岸田先生の唯幻論。価値観が似ているのか、とても読みやすく、腑に落ちます。ちょっと古いですが、ぼく好みのテーマです。一神教は悪だと思っていますが、そのように決めつけるのも一神教的な考えであり、多神教的にはどう表現するのがよいのか? 一神教は中近東の風土病、人類のごく一部に発生したきわめて特殊な病気。歴史は一神教的なのか? 対談相手の三浦先生が深く突っ込みますが、岸田先生は誇張しません。科学について、政教分離とは、聖俗分離とは、非常によくわかります。まだまだ唯幻論を読みたいですね。

2023/08/19

邑尾端子

一神教VS多神教というタイトルなので、文化人類学や宗教学の立場から双方の特徴などを比較しつつ違いを読み解いていくような趣旨の本だと思って手に取った。が、実際は語り手が一神教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教)を「ヨーロッパの癌」「世界史の諸悪の根源」等々と一方的に滅多打ちにしていく本(に読めてしまった)。勿論、実際は語り手は学問的立場に立っているのだろうとは思うのだが、対談形式で、あえて(?)面白く語ろうとしているせいか、偏見や思い込みで一神教を叩いているようにしか見えない箇所が多々あったのが少し残念。

2016/08/31

水無月十六(ニール・フィレル)

文化論的立場から一神教と多神教について対話形式で書かれた本。対話形式だから余計そうなのかもしれないが、語り手の感覚に大きく依存した論が多く、根拠が薄すぎるせいでどこか胡散臭さを感じてしまう部分が多かった。キリスト教のヨーロッパが、イスラム教を駆逐する動きを正当化できたのは、聖俗分離がうまくいったたからだ、などの指摘は興味深いものがあったが、いかんせん前述の根拠不明点が気になって前半部分特に集中できなかった。語り手の指摘を元に文献をあたり、根拠を拾えれば納得のいく中身だとは思う。一視点としてはありだろう。

2016/06/28

くろつるばみ

いろいろなことが腑に落ちた感じ。でも、この岸田説が広く一般に受け入れられることは・・・ないんだろうな。

2015/10/12

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