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身体のいいなり (朝日文庫)

身体のいいなり (朝日文庫)

身体のいいなり (朝日文庫)

作家
内澤旬子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-08-07
ISBN
9784022617767
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「身体のいいなり (朝日文庫)」のおすすめレビュー

38歳で乳がん発覚! “乳房再建手術”で起きた心の変化とは?

『身体のいいなり』(内澤旬子/朝日新聞出版)

 さくらももこさんが乳がんで亡くなったのは記憶に新しい。実際に日本では乳がん罹患者は増加傾向で、若い世代でも増えているというデータがある。乳がんの患者数の増加の理由は、食生活の欧米化が原因ともいわれているが、これといって原因がわかっておらず、誰にとっても身近な病気である。

 ルポライターである内澤旬子氏の書いた『身体のいいなり』(朝日新聞出版)は、取材をしているかのように病とそれによって移り変わる自分を冷静に見つめている。悲劇のヒロインになってもいなければ、己の不幸を嘆いてもいない。自らの病に対して平坦ともいえるほどに淡々とした視点で語ってくれる。手術で何度も切り刻まれる経験をした著者の、人間とは肉の塊にすぎないという哲学が、「身体のいいなり」というタイトルの所以である。

 アレルギー体質で腰痛持ち、他にも体に問題を抱えており健康とは言い難かった著者が、38歳で乳がんに罹患したことでヨガに目覚める。乳がんという病を患いながらも、テレビ番組のドキュメンタリー出演、離婚、マンション購入など、劇的に人生が変わっ…

2018/10/17

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身体のいいなり (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

ジャケットの全裸のイラストとタイトルを見ると、官能小説のようにも見えるのだが、よく見ると何か少し様子が変だ。しかも著者は『世界屠畜紀行』の内澤旬子。実は著者自身の乳癌をめぐる一種の闘病記だ。一種のというのは、これが通常の闘病記からは大きく一線を画すからである。ヨガ等によって癌にかかる以前よりもむしろ元気だという。もっとも、この著者は幼少期からアトピーをはじめ様々な病気に悩まされてきたのであるが。「乳腺全摘出、そして乳房再建」は、やはりなんだか痛々しい。たしかに女性の執刀医が増えてほしいだろう。

2020/03/28

小梅

内澤旬子さん初読みでした。色んな場面で「あ〜そうだよね」と心の中で共感してました。とにかくヨガを始めたくなりましたので、通いやすいヨガ教室を探したいと思います。内澤旬子さんの作品は既に3冊積んであるので読んでいきます。

2014/11/11

ゆいまある

内澤さんの転機となった本。いつも体調の悪いイラストレーターが乳癌になる。お金はない、仕事もない中、ヨガを始め、結果今までより健康になる(その後離婚して小豆島に移住し、猟をしながらヤギを飼うぐらい丈夫になるのだが、それは後の物語。この時点ではまだ虚弱な内澤さんが存在している)。大した病気じゃないと書いているが、繰り返される手術に死を覚悟し、配偶者との不仲も相まって非常に気の毒な状態になっている。夫と医者の対応が兎に角悪いんだが、抗議する気力も無かったんだな、内澤さん。身体の管理、大事(と寝ながら打つ)。

2020/12/29

chiseiok

著者生まれつきのの不安定な健康状態と、その上で罹患した乳がんとの向き合い方。その語り口に余分な湿気は全く無し、闘病記と言うよりは観察記録。読んでる自分の過去状況と重なる部分もあって、単純に面白い…というのとはちょっと違って引き込まれて読んだ。いや、自分自身は(ガンマGTP数値以外w)至って健康なんですけどね。徹底して自分自身を俯瞰して、起きてる状況とその状況ごとの精神状態を無添加無着色で飾ること無く語るスタンスが良くて、淡々としてるが故にがっつり沁みる。著者が泣いたところでそのまんま自分も涙腺緩みました。

2021/05/10

はちてん

冷静なのか自己中心的なのか(笑)著者が乳ガンを発症して以後なぜかどんどん健康になってしまうという内容。ヨガに始まった身体改善。印象的なのはガンそのものより治療費や仕事のことばかり気にしていること。これがかえって精神衛生上よい結果だったのかも。『病は気から』は真実かもしれない。自分のガンを気にしてる余裕がないってスゴくいいね。治療に関しては古い情報になると思う。好きなことやって一生懸命稼いでクヨクヨしてる場合じゃないのね(笑)表紙イラストが小気味良い。

2015/12/02

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