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街場の五輪論 (朝日文庫)

街場の五輪論 (朝日文庫)

街場の五輪論 (朝日文庫)

作家
内田樹
小田嶋隆
平川克美
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-07-07
ISBN
9784022618641
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街場の五輪論 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

最初はこの本に書かれているようにオリンピックに否定的だったけれど、これほどのみなさんの活躍を見せられてしまうと「やっぱりやめない?」とは言えなくなってしまう(甘いなぁ・・・)。都知事ができる限り経費を圧縮する方向で開催してくださることを祈るしかない。

2016/08/25

おさむ

2013年の3人の鼎談の文庫化。東京五輪に対する無言の同調圧力って確かにありますね。反対するのは非国民みたいな。そんな逆風にもめげずに言いたい放題の3人組は流石です。追加の最終章は16年の鼎談ですが、エンブレムぱくりや競技場のデザインやり直し等、3人が予想していた通り泥沼の展開になっていることに思わずぞ~っとします。

2016/07/10

シュラフ

ベクトルがバラバラになってしまったら共同体は成立しないから、共同体には同調圧力というのは当然必要である。ただし多種多様な意見を許さなければ、共同体の中で異能は育たずに発展はない。だから言論の自由は必要である。いまの日本は、同調圧力によって東京五輪招致についての異議がはさめないような危険な状況にあるという。そんなことはないはずだ。テレビ・新聞・雑誌・ネットでもみんな好き放題にやっているではないか。むしろすぐに「開戦前夜のようだ」とか「拝金主義である」と言いだす方が言論圧殺による思考停止のように思える。

2018/09/10

たかやん

成熟すればするほど社会は多様化する。そんな社会にとって、オリンピックは再び同じ方向へ一極集中させる装置になる。それは果たして「夢」なのか「悪夢」なのか。ワイドショーでメダル数をグラフにするようになる以前、オリンピックとメディアに一定の距離感があった頃は、アナウンサーが競技のルールや選手のことをよく取材し、「お茶の間に"世界市民"のような気分を運んでいた」との指摘は僕の知らないオリンピックの顔。「招致派ってほとんど改憲派とかぶっているから(p34)」との内田先生の一言が、五輪を取り巻く違和感とつながる。

2018/01/28

阿部義彦

タイムリーな文庫化です。私も元々反対の非国民です。「今度のオリンピックだつて、もう90パーセントは金儲けのためでしょう。集金イベントとしてオリンピックをやる。そのためには総理大臣が平気で嘘をつく。被災地も原発事故も全部忘れる。金さえ入るんなら何でもありという考え方でしょう。」これに尽きます。小田嶋隆さんも相変わらず冴えて吼えまくってくれてます。裏では電通に丸投げしていたようです。そして単行本の出た後にIOCへの贈賄事件が発覚しました。もはやこの国はどうなってんの?って感じです、豊かに壊れてる?どうするの。

2016/07/14

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