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戸越銀座でつかまえて (朝日文庫)

戸越銀座でつかまえて (朝日文庫)

戸越銀座でつかまえて (朝日文庫)

作家
星野博美
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-01-06
ISBN
9784022618894
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戸越銀座でつかまえて (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ふっかー復活委員長

【自由という名の暴君が、人生を食いつぶし始めた】他者との会話は大事。猫との時間も大事。両方ある生活が、天邪鬼な著者の「怪物的自由」をゆるめていく。強かで臆病な、商店街の人々も気付きをくれる。誰もが必死にもがいているのだ▼「大人には、安心して聞きたい子どもの夢というのがある。(略)笑われるくらいならまだいいが、へんだと思われたらつぶされる。危険だと思われたら矯正される」(P.87)「思想確認」...なるほどですね。

2020/12/11

makimakimasa

これまで著者の若い頃の香港滞在記、1人暮らしエッセイ、中国旅行記を読んできたが、本書は40過ぎての実家出戻りエッセイで、これまた興味深く手に取った。最初は周りの目を気にし過ぎで、随分つまらない自意識過剰に感じたが、子供時代を振り返るあたりから落ち着いてきて、世の中を斜めから鋭く捉えるいつもの視点は健在だった。溺愛した愛猫との別れや、地元お年寄りとの交流を通した心境変化、再生。その間、懐かしの皆既日食や、3.11その日の記録もある。自分は都内出身ながら戸越は死角で縁が無かったので、いつかぶらつきに行きたい。

2020/05/24

kashiha

久しぶりに星野氏のエッセイ。初読。一人暮らしをやめて、戸越銀座の実家に戻った日々を綴ったもの。5章構成で、実家に戻ってきた戸惑い、戸越銀座を歩いて思い出した幼い頃の風景、飼い猫のみとり、について書かれている。私も10年以上一人暮らしをしてから実家に戻ったので、その時の戸惑いを思い出した。戸越銀座の商店のエピソードもある。なかなか一筋縄ではいかない店も多そうだ。商店街の風景を読んでいると、星野氏の銭湯の女神をもう一度読みたくなってきた。

2020/01/11

Inzaghico

星野が生まれたのは1966年の丙午。丙午の年は「女が男を食い殺す」ので女性が極端に少ないとは知っていたが、八百屋お七が丙午生まれなのが由来とは知らなんだ。丙午生まれの星野が、一人暮らしをやめて戸越銀座にある実家に戻ってきてからの日々を描いている。先日読んだ『首都圏大予測』にも、21世紀になってから吉祥寺はチェーン店が増えて魅力がなくなった、とあった。星野も、21世紀に入ってからの吉祥寺の激変ぶりに困惑し、武蔵野市に住む魅力がなくなったことも、実家に戻った一因に挙げている。一番の理由は愛猫の死だけれど。

2020/04/20

椿 釦

戸越銀座に帰っただけの話かー。と、思って文庫待ちしていたのだけれど、いやはや、私は本当に星野博美さんが好きなのだな。読んでよかった、もっと早く読めばよかった、と心底思った。星野さんの真面目さと適当さがとても好き。真っ直ぐで。猫のパートは涙が止まらなかった。お客さんが、「ずっとペットロスで辛いの。周りにはバカにされるんだけどね。」と言っていた。そんな事言う人いる?と思ったけどいるんだな。女、独身、40代、生きていくことは難しくて、でも抜けていくものなんだろう。

2017/01/23

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