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哲学の先生と人生の話をしよう (朝日文庫)

哲学の先生と人生の話をしよう (朝日文庫)

哲学の先生と人生の話をしよう (朝日文庫)

作家
國分功一郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-04-07
ISBN
9784022620088
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哲学の先生と人生の話をしよう (朝日文庫) / 感想・レビュー

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shikashika555

哲学者 國分功一郎さんによるメルマガでのお悩み相談を纏めたもの。 その回答の直截さに驚く。穏やかで大人しい人という思い込みがかなりのスピードと力でひっくり返された😆 悩み相談に答える人というのは 相談文内容から その後ろにある悩みの全体像や書き手の性格や境遇、そして書かれていないことにも思いを致して 自分の全人格をもって答える。 その中でも國分功一郎氏の 攻撃的とも思える「書かれていないこと」に対するツッコミの的確さ、非情とも見える程の「相談者自身の小狡さ」に対する考察は驚くほどのものだった。 超お勧め

2021/03/24

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哲学者國分先生が悩みを抱える34人の相談を読む、相談者の文章分析から隠された大切なことを探りだし哲学の知見を応用してのアドバイス。Q&A形式で構成された事例から己の悩みを見直し考えてみる。人は本当に大切なことを云わないのであり、それを探り当てなければ本当の解決は出来ない。。🤔

2023/07/09

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

【1回め】34件の「悩み」と、それへの答えとをまとめたもの。そのほとんどが「対人関係」の悩みであった。時には質問者、時には回答者に思い入れながらの読了だった。悩みはない方が、つまりスムーズに生きていける方がいいようにも思うだろうが、そういった悩み(と、その回答ないし考察)こそが、「成長」へとつながるのではないか。ちなみに、この本はAmazonで買ったものだが、実店舗で中を確認してからだと、入手していなかったかもしれない。

2020/06/08

venturingbeyond

凡百の人生相談との相違点は、相談者の依頼文を哲学者としてテクスト・クリティークを行ったうえで回答を行っている点にある。 「自分が相談相手の文面を、まるで哲学者が書き残した文章のように一つのテクストとして読解してきたことに気がついた。」「人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。」とあとがきに著者が記している通り、自覚的にこの手法を用いて回答している点が本書の肝であろう。

2020/11/02

ひろ

哲学者が一般の方からの人生相談に答える。34の相談に対して哲学書を引用しつつ、非常にわかりやすい内容だった。大昔から人の悩みは大きく変わらないのだと実感する。文面から相談者の境遇や心理状態などを推し測って、論理的に鋭く指摘し、行動を促す。哲学は人生論。相談を終えて、あとがきに置かれたこの言葉が心に残る。また、この本の主題からは外れるが、運がいい人への考察はこれまで触れたことのない視点ながら、すとんと腑に落ちた。別の著書も読んでみたいし、引用されている哲学書も興味が続けば手にとってみたいと思った。

2024/01/04

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