読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

中年危機 (朝日文庫)

中年危機 (朝日文庫)

中年危機 (朝日文庫)

作家
河合隼雄
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-09-07
ISBN
9784022620279
amazonで購入する Kindle版を購入する

中年危機 (朝日文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

じゅん

中年終盤の身で読むと、ほぼ共感してしまう12の小説世界の事例。「潜在するX」「ワイルドネス」「固体でありながら流体力学的な性質を備えた砂」「自然現象のように抗し難い力ととらえエロスを擬人化しなかったギリシャ人」「トポス」「夫婦の転生」「道草の意義」色々考えさせられた。『身体の結合が争いをけりをつけてくれるのは中年初期までで』『人は人間と動物の差があまりないことを自覚』『中年の親は、自分の子どもをよき家畜にしようとしていないか反省してみる必要』。お気に入りは『凪の光景』を元にした第8章の「二つの太陽」かな。

2021/04/11

Inzaghico

養老の巻末エッセイが的を射ていて、ふむふむと思いながら読んだ。京都は「おとな」を輩出(正しい意味で)するが、関東からは「おとな」はなかなか出ない。「その本質が重層的であるような文化というもの、それが関東にはいささか欠けているのである。関東人はいくら金を持とうが、基本的に貧乏人の性癖を残しており、どことなく乱暴で直線的である」と書き、続けて「関東の小説家というなら、私の頭にたちまち浮かぶのは、三島由紀夫、石原慎太郎、深沢七郎などであり、どう考えたって、これはどこか文化的ではない」とあって、思わず吹き出した。

2020/10/10

Ryoko

本の帯の紹介に惹かれて読み始めたが、心理療法家が有名作家が書いた小説を解説?したものですね。読み切ったが小難しくほとんど興味を持てなかったというが正直な印象。ただ谷崎潤一郎の小説と本間洋平の「家族ゲーム」は面白そうと思った。

2021/02/08

bittersweet symphony

守秘義務で実際の臨床事例が使えないゆえの苦肉の策としての文学ネタのため、隔靴搔痒感がかなりありますね。中年クライシスを糊塗するようなメンタルの切り替えが周辺に及ぼす悪影響的なものが個人的には興味の中心としてありましたが、その手の話はあまりなかった印象。

2020/09/14

Go Extreme

人生の四季―夏目漱石『門』 四十の惑い―山田太一『異人たちとの夏』 入り口に立つ―広津和郎『神経病時代』 心の傷を癒す―大江健三郎『人生の親戚』 砂の眼―安部公房『砂の女』 エロスの行方―円地文子『妖』 男性のエロス―中村真一郎『恋の泉』 二つの太陽―佐藤愛子『凪の光景』 母なる遊女―谷崎潤一郎『蘆刈』 ワイルドネス―本間洋平『家族ゲーム』 夫婦の転生―志賀直哉『転生』 自己実現の王道―夏目漱石『道草』

2021/07/13

感想・レビューをもっと見る