読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

日本戦後史論 (朝日文庫)

日本戦後史論 (朝日文庫)

日本戦後史論 (朝日文庫)

作家
内田樹
白井聡
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-01-07
ISBN
9784022620439
amazonで購入する Kindle版を購入する

日本戦後史論 (朝日文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Tui

舌鋒鋭く怒りで頭から湯気沸いてそうな白井氏と、いやそれはこうなのではと押しとどめつつ静かに怒り心頭な内田氏との対談です。テーマは日米のいびつな関係。さきの終戦から現在まで、アメリカと日本の圧倒的な上下関係性は続いている。日本国内でどう思おうと国際的には、米国の庇護と支配のもとにある日本に主権なんて暗にないも等しい扱いになっているかもしれない。そのことに、政権もメディアもタブーとばかりに触れようとしない事実。とくに触れずとも、もう暗黙の了解なのかな。

2022/01/14

山ろく

永続敗戦論の白井聡と日本辺境論の内田樹の対談。「敗戦の否認」継続と「米国の属国」継続。憲法9条と天皇制と安保条約と米国のアジア戦略に日本人は何を求め、何を見てきたのか。語られている内容はこれまでに何度も目にしてきたはずだが、様々な事柄のつながりをあらためてていねいに説明されると腑に落ちる感覚がして心地いい。あちこちに線を引きながらの読書になった。戦後教育やなぜ韓国に謝罪しないといけないのか(それを言わないのが大人だし、死者とともに共同体を形成できるのが国民国家)、反米愛国運動が起きない訳などにも話は及ぶ。

2021/09/03

猫丸

書名は変えたほうがよい。題するなら「敗戦国民の精神分析」ですかね。過大に評価されている気がしていた内田樹であるが、なかなかどうして種々のタマを持っているじゃないの。良い指摘がいくつかある。まず戦前陸軍の暴走過程が戊辰戦争の復讐であると。陸士が学力だけでのし上がれる組織であったからこそ、非薩長の奥羽越人材が中枢に入ることができたという。この視点は無かった。それからアメリカカウンターカルチャーが大国維持の隠然たる補完勢力であったとの見立て。これも鋭い。フランスと日本の類似についても蒙を啓かれた。

2022/02/15

かんがく

永続敗戦論の著者とともに、内田が日本の戦後について対談していく本。5年前の本の文庫化であるが、今の日本の分析としても有効。歴史に関する部分など乱暴に感じるところもあるが、日本の現状への危機意識の提言としては良いと思う。フランスが敗戦国であるという指摘は、戦後を捉える上でもう少し深く考えていきたい。

2022/02/09

tolucky1962

敗戦を自ら整理しないことが今に影響する。最悪事態を想定しなかった戦争を論理的に反省せず,その後継が今も政権に。原発の安全神話で最悪事態が想定外になり,事故処理は何十年も続く。土地神話とバブル崩壊で失われた30年に。 過去ではなく今から考えるべき。嫌な話も。1940東京五輪中止,1945大日本帝国崩壊。40年後,1980モスクワ五輪ボイコット,1991ソ連崩壊。40年後,2020年東京五輪延期。 前の2つは特定国の戦争によるもので,世界中のコロナ禍による2020とは違うとは言え,悪い事にならなければいいが。

2021/03/07

感想・レビューをもっと見る