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おはなしおはなし (朝日文芸文庫 か 23-2)

おはなしおはなし (朝日文芸文庫 か 23-2)

おはなしおはなし (朝日文芸文庫 か 23-2)

作家
河合隼雄
出版社
朝日新聞出版
発売日
1997-02-01
ISBN
9784022641403
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おはなしおはなし (朝日文芸文庫 か 23-2) / 感想・レビュー

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アマヤドリ

めも。魂と精神のあり場所のたとえについて、たましいがけいけんをふかめるということばについて

2013/06/26

鱒子

kindle本。長いこと積読だったのを、さらに長い時間かけて読了。心理学者でもある河合隼雄さんはすごい偉人なのに、ちっとも偉ぶったところのない方ですね。わかりやすい文章で読んでいて心地よかったです。読んでいて素直にうなずけました。

2016/05/03

roughfractus02

ユングの自己実現は、人が自我意識を超えた自己(意識と無意識の関係)に至る個性化の過程であり、近代以後の科学的合理主義の自己実現は、自我意識が他者の設定した目的に達する一般化の過程である。前者は生前と死後を含む円環的時間を巡るのに対し、後者は死を終点(目的)とした直線的時間を進む。後者は自分(意識)の体験できない生前や死後を含む前者の世界観を「おはなし」と見なす。が、著者は「おはなし」を重視する文化が、言葉より心を重視する点に注目し、「おはなし」が危機にある現代人を豊かにする効果がある点を繰り返し指摘する。

2023/03/02

たくぼ

今日ちょうど、津軽で笹餅を作り続ける90歳過ぎの女性のドキュメンタリーを観ました。あと数年で墓に入るから、ではなくてこんな人生にしたいって、未だ人生設計を考えている。達観するわけでもなく、歩みの最中にある。 この本は臨床心理学者のエッセイ。なりわいとしてやっていることが宗教に似ているけれど、全く違って、自分には他人を明るい未来へ導くことはできないと言う。 今日を生きるって、迷うことなのかなぁと思った、少し意外な読書「経験」になりました。★★★☆

2020/11/03

れい

【図書館】短編集だが、随所に心理学のエッセンスがちりばめられている。また、河合先生の少年期から執筆当時の所まで、自己開示をしてくださるところにも、距離を近く感じた。私たちは、人類の普遍的無意識の中では、とるに足りないことをして、流れ落ちていく水滴の一粒かもしれないが、それでも己にとって意味のあることを繰り返すなかで、この大河を枯れることなく存在させたい。『存在』が今このときに私になって現れている。

2018/08/21

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