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夜の姉妹団: とびきりの英米小説14篇 (朝日文庫 し 24-1)

夜の姉妹団: とびきりの英米小説14篇 (朝日文庫 し 24-1)

夜の姉妹団: とびきりの英米小説14篇 (朝日文庫 し 24-1)

作家
柴田元幸
出版社
朝日新聞出版
発売日
2001-05-01
ISBN
9784022642721
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夜の姉妹団: とびきりの英米小説14篇 (朝日文庫 し 24-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

今を時めく英米文学者にして翻訳家の柴田元幸氏が厳選した、現代英米文学の短篇小説14篇。意識的にだろうが、さまざまな出自を持つ作家や、また作風の上からもヴァラエティに富んだものが訳出されている。篇中で、思想的、あるいは文化的に現代を尖鋭に感じさせるのは表題作の「夜の姉妹団」。また、その反対に瞬く間に時代が変化したことをうかがわせる「僕たちはしなかった」。はたまた、ジョークそのものを小説に仕立ててしまう作品があったり。ここに収録された作品群によって、私たちは現代英米文学の関心や動向の一端がわかるのである。

2015/03/20

キジネコ

思春期の女の子達が結んだ沈黙の誓い。そして夜の森の奥深く、何がそこで行われたのか・・ 芥川の「藪の中」を思い出します。さらに言えば「藪~」より深く人間の内部に分け入り、洞察し、顕になった業を読者に手渡す。まるで剥き出しの心臓の鼓動と温もりを掌の中に感じる様。ヴェネツィア さんの評に触れてピンとくるものがあり、漸く手にし読了致しました。印象に残る作品が多く、物語を通じて作家と語り合うような読書経験ができる贅沢に、幸福を感じています。表紙の女の子達の求めに従い、これ以上は語らぬ様に致しましょう。是非ご一読を。

2015/04/04

mt

柴田元幸氏の子供のようにはしゃいだ後書きに触れると、訳者が楽しんで選りすぐった短編集であることがよくわかる。一方、私といえば、長編を気に入って短編に進むことを常としているので、見知らぬ作家の14作の短編には入り込めなかったし、集中力も欠いた。それでも、レベッカ・ゴールドスタインやスチュアート・ダイベックは面白く読んだが、乏しい想像力を掻き立ててくれた作品は3編ほどで、感想を書くに至らず残念。

2016/08/23

KI

行為自体が答えであったとしても、大人は納得のいく答えを求めたがる。

2019/05/07

mi

スティーヴン・ミルハウザーは期待通りのスティーヴン・ミルハウザーだし、スチュアート・ダイベックもいたが・・・。1番はレベッカ・ゴールドスタイン「シャボン玉の幾何学と叶わぬ恋」。少ない頁のなかに母娘3代の物語を入れて粗筋に終わらず、鮮やかな情景がきらきらして、落ちも落ち着いて、更にそれぞれの女性の個性も際立ち、その夫もしくは片思いの相手もすてきに引かれる。全部の人物と友だちになりたい。全部の人物をやってみたい。完璧だ。この1篇のために私は一生この本を手放さないのだ。

2016/06/02

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