ゆめはるか吉屋信子 上: 秋灯机の上の幾山河 (朝日文庫 た 39-1)
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ゆめはるか吉屋信子 上: 秋灯机の上の幾山河 (朝日文庫 た 39-1) / 感想・レビュー
はちみつ
やや欲張りに詰め込んでいる印象。吉屋信子という人を知りたくて読むならば、前半の足尾鉱毒事件の件はきついです、ここを抜けるまで田中正造翁伝のごとき感ありなので、吉屋信子の生きた時代として頑張って読みました。単純に極端なフェミニストだと思っていましたが、若き日の恋や出会いに結構大胆さを感じます。彼女の言う第二の路を 自分の生き方を通すのが、まだ女性には難しい時代に、一途に優しさと良識を持って歩んだことが伝わってきます。
2019/12/11
Gen Kato
再読。吉屋信子のみならず、同時代の女流作家・活動家たちの肖像もきっちり描かれている。今読んで考えさせられるのは冒頭の足尾鉱毒事件に触れたくだり。吉屋信子の持つある種の偏見(田辺聖子先生もここはきっちりと批判的に書いている)が、現在起こっている福島のそれ(住民に対してネットなどで書かれる誹謗中傷)と同質なのだ。時代はどんなに変わっても人間は変わらないということなんでしょうか…
2013/10/30
timeturner
田辺聖子の気迫がすごい。
2011/08/18
きょうたん
上巻は、吉屋信子の恋文の引用多し。
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