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シンセミア〈2〉 (朝日文庫)

シンセミア〈2〉 (朝日文庫)

シンセミア〈2〉 (朝日文庫)

作家
阿部和重
出版社
朝日新聞社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784022643780
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シンセミア〈2〉 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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James Hayashi

壊れた人間たちを描写していくが、自分には不快感さが伝わってこない。詰まらないのではない。自分も同調し情景に溶け込んでいるような雰囲気。壊れかけたダムをどうなるのか見届けたいような気持ち。地方である故の親近感、親密さが微塵も感じられない。これらの男女は今後どうなるのか?読まずにはいられない。読後に気付いたが、この作品の後に、秋葉原通り魔事件が起こっている事は信じ難い。

2017/07/13

James Hayashi

再読。地方に暮らす普通の人かと思わせながら、実はダークな世界を背負っている男女たち。「自殺、事故、行方不明」から始まった物語は真っ直ぐに下っていく。どんなドン底に陥るのか?どんな結末になるのか全く想像できない。古く落ちかかった橋を渡る様な臨場感のある展開。次巻へ。(1年ぶりの再読であったが、1年間読メでだれもこの作品のレビューを上げていないのは残念な事である)

2018/08/09

ミツ

各人の思惑が錯綜し始め、権力と支配、暴力とセックスの欲望が神町を覆いはじめる。窃視の快楽は人々を魅了し、高度に発達した情報技術がそれらをさらに加速させる。氾濫した情報は乱反射を起こし、陰謀論とオカルトを呼び寄せる。かつて阿部和重が『インディヴィジュアル・プロジェクション』で描いた渋谷が、神町という現実に根拠を持つ土地の上に重ねて再現されているかのような錯覚を抱いた。現実の渋谷と神町、虚構の渋谷と神町、総てが相互に陥入し、作品に奇妙な現実感を持たせている。疑心暗鬼に陥った各人の行方が気になりつつⅢ巻へ。

2012/08/25

うえぴー

どんどん事態は悪化していき、まるで舞城王太郎の奈津川家サーガを読んでいるような感触。グランドホテル形式で、視点や人物が目まぐるしく変わっていき、饒舌な語りで、息をつく間もなく読まされてしまう。この悲喜劇を見届けるまで、他のことには手が着けられそうもありません。次に進みます。

2016/01/02

スミス市松

この小説の舞台である日本国山形県東根市神町は中上やマルケスなどの「サーガもの」にはおなじみの「半島的状況」とは全くの無縁だし、登場人物の変態度数は上がりっぱなしなのに物語は驚きを通り越して不可解なほどに淀みがないし、現実の暦の日付を導入しているのに二〇〇〇年にはあり得なかった出来事が勃発する。そういえばこの語り手、三人称で「〜というわけだ」なんて面白がって語っているくせに、実はこれから起こる出来事なにひとつ知らないんじゃないか……? 半分を読み終えて、この小説の様々な位相に潜むズレに感づきはじめている。

2012/04/20

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