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作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

作家
高村薫
出版社
朝日新聞社
発売日
2007-10-10
ISBN
9784022644145
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作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

高村さんの評論集です。「半眼訥々」が1990年代に書かれたものに対してこれは2000年から2007年までに様々な新聞などに発表されたものです。各年ごとに主なできごとを明示してくれているのでいま読んでも当時のことがよくわかります。高村さんは特定政党の支持はないようですが政権担当の与党に対しては厳しいですね。だからこそ世の中の出来事をきちんと分析できているのかと思います。今後も高村さんの評論集を少し読んでいこうと思っています。

2023/06/28

団塊シニア

鋭い洞察力を持ったエッセイです、政治、経済、社会問題と幅広い分野について言及しております。特に小泉政権については全く評価してなくて批判的である内容に注目しました。

2014/10/30

Ikuto Nagura

「この世界を綿密に読み解こうとする言論は、とりあえず明快な何かを提示することを拒否する故に疎まれ、単純で分かりやすい原理に席巻されていく。求む、この怠惰を人類の退化と捉える人。強靭に考える人。懐疑を抱く人。主義や組織から自由である人。いまなお愚直に「人間は何のために生きるのか」と問える人。ただ人間の幸福を追求する人。孤独に耐えられる人。闘う人」このプロポーズに応えられる人になる努力は続けたい。

2014/02/14

sa-

作家としてかかれた「言葉」の衰退、PCや携帯、その他の機器によって言葉が減少し、複雑な言い回しに拒否感を感じる社会。複雑で論理的思考の衰退した人間社会って、人間そのものの衰退かと震撼した。技術が先行する社会に人が振り回されているのか。一方、私たちはどんな社会を希求しているのか、それをしっかり考えないと、政治も社会も進むべき道を理念も持たず、目の前の事柄さえ把握することは出来ない。彼女のこの時評が書かれた時代に、既に今起きていることを予測されていることにも、敬服です。彼女の広くて深い、学びの多いことにも。

2014/12/23

i-miya

わたくし わたくしたち 国を挙げて巨大な虚構の方が優先される価値観としての嘘も真実もない 複雑なものを複雑に見て 複雑に表現する 言葉で伝える 言葉を減らさない努力

2007/12/24

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