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ココロの止まり木 (朝日文庫 か 23-7)

ココロの止まり木 (朝日文庫 か 23-7)

ココロの止まり木 (朝日文庫 か 23-7)

作家
河合隼雄
出版社
朝日新聞社
発売日
2007-12-07
ISBN
9784022644275
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ココロの止まり木 (朝日文庫 か 23-7) / 感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

読むカウンセリングのような本である。NHKの「あの人に会いたい」という番組に出ていて、臨床心理学者になった理由は、奈良県での教諭の経験が始まりだったと述べています。解決するのはカウンセラーではなく本人であることです。相談を受けて聞き役に徹することで、本人が解決策を述べてしまうというという考え方はとても面白い。「ココロ」を使って他人と向き合う機会が現代人には少なくなっていることが心の病を増やす原因にもつながっている。ユングに学びながらも日本人に当てはめて河合学とも言える理論を作った。

2017/07/03

あこ

著者のような見方で人生を見れたら、日々が豊かで楽しいでしょうね。これが自分の人生と言えるような何かを極めてゆくこと。そうすることにより、何気ない日常も奥の深いところで感じ、想像することができ、それが広がりにも繋がってゆくのかなと思いました。この想像力・転換力は素晴らしい! 反抗期の娘は「さなぎ」ですね。私も仕事の転換期にいるので「さなぎ」かも。。。そう考えたら、外見上は分からずとも、内実は大変革している娘と私は仲間に思える(笑)。

2014/02/03

roughfractus02

「週刊朝日」掲載の最晩年の75編のエッセイを収める本書は、心とは間にあるということを社会(自己と他者)、個人(意識と無意識)、教育(大人と子ども)、臨床(カウンセラーとクライエント)の場を例として、ときに音楽の和音に喩えしながらそのつながりの困難を示していく。著者は人同士でも同調や同意が可能な意識の表層だけで繋がる傾向に見、その表層を科学技術が強化して人と人との間の異質さと対話しつつ育まれる心を個人の内部に封じる現代社会に対峙する。読者と対話する本書は読者を閉じ込めず、他の様々な領域につながるように促す。

2023/03/08

みか

長い間カバンに入れて持ち歩いていたけどなかなか読み終わらず、痺れを切らして夜にベッドで読み終えた。河合隼雄さん、やっぱり好き。これを読みながら中に出てくる他の本や映画、音楽など触れてみたいものが色々出てきた。 最近、読書をしてなくて本を読みたい気持ちが膨らんでいた。これからまた読みたいと思う本を出来るだけ読んでいきたいと思う。

2016/05/21

ZEPPELIN

河合さんの文章はいつ読んでも心が落ち着く。気になったのは「流れに棹さす」で、半分以上の日本人が間違った意味で覚えているらしい。それはいいけれど、嫌なのは誤用が普及するといつの間にか正用とされること。これだと、本来は正しい意味で使った側が間違っているように言われてしまうこともあるし、そうなると正用と誤用の両方を覚えなくてはいけなくなる。選挙じゃあるまいし、数が多けりゃいいってもんじゃないでしょう。河合さんの言いたいことがこんなことではないのは承知しているが、どうも納得出来ない

2015/01/31

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