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転移 (朝日文庫)

転移 (朝日文庫)

転移 (朝日文庫)

作家
中島梓
出版社
朝日新聞出版
発売日
2011-11-04
ISBN
9784022646378
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転移 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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黒井

18-151】転移発覚後も抗ガン治療と小説の執筆とステージに立つ事を続けてきた著者の絶筆となった作品。日記の原文を掲載した旨に添えて書いてあった一文に胸が騒いで覚悟して読み進めた。頁の終わり間際に至るまでは(変動する身体の痛みの度合いを問わず)病状の克明な描写と治療の様子から、季節の移ろいに食べる事が出来た物に外出の際着たり購入したりした着物の詳細まで、日々同じだけの熱量で綴られる文章量。その事実の壮絶さと心情の率直さに作家の執念を視た思いでいる。家族を残して逝く事を想い弾いた歌が絶賛された話が印象深い。

2018/08/12

ごま

学生時代に大好きだったグインサーガと伊集院大介シリーズ。作者の栗本さんが亡くなったことはもちろん知っていたが、闘病記は亡くなっていることを知っているだけに怖くて長いこと読めないでいた。 毎日家族のために食事を作り、食べ、小説を書いていた様子に胸がつまる・・・本当に亡くなる直前まで書き続けていたんだなぁと思うと涙が出た。

2013/04/03

黒豆

2008年9月から2009年5月までの仕事を含めた病状日誌、癌の治療と副作用含めた病状が客観的に冷静に記録されている。夫婦の関係もいい感じ。例えば、2008年11月4日の日記、肝臓の数値がとてもいいので、癌太郎君達はおとなしくしているみたいだ、いま具合が悪いのはもっぱら消化器系で、これはきっと抗ガン剤にへこたれてしまったんだろう。それも今日の夜と明日の朝夜、それに木曜のの朝の4回でまた2週休める。なんとかそこまでガンバレ、と自分のお腹にハッパをかける。

2016/09/11

ぬのさと@灯れ松明の火

執拗なまでにどんな着物を着たか、どんな食事をしたかが綴られています。本当に死の直前まで、家族のために料理を作り、小説を書いていたんですね。読んでいて息苦しくなり、もう「グイン・サーガ」の続きを読むことはないのだという喪失感を思い出します。

2012/03/10

後ろのお兄さん

自分が末期の癌で、余命いくばくもないことを十分知り、しかも最近体調が著しく悪い、なのに、「このまま自分は死んでしまうのかもしれない」とは考えないんだな、ということがよくわかりました。亡くなる10日ほど前の日記が最後の日記になるんだけれど、それが、パソコンに残した「ま」の一文字。この本は、その「ま」にたどり着くために読まれるべき本なのだろうと思う。中島梓って人は別に好きでもなんでもないけれど。

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