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人工疾患 (朝日文庫)

人工疾患 (朝日文庫)

人工疾患 (朝日文庫)

作家
仙川環
出版社
朝日新聞出版
発売日
2012-09-07
ISBN
9784022646743
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人工疾患 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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absinthe

主人公が作家という設定が伏線だったとは。absintheは仙川さんの主観が好きなのでこの作品も好きだが、ミステリ好きには物足りないと思われる。積極的な謎解きは物語が8割過ぎてからで、それまでは謎がちりばめられるだけである。いつもの仙川さんらしく、隠そうとする謎がすごく小さいのに取った手段は大ごとだ。他人事だとばかりにやり過ごせばいことを、放っても置けない心と、気にしすぎてはやっていけないと諦めようとする心。この葛藤は仙川さんの作品に繰り返し現れるが、そのあたりの描写がとても好きだ。

2020/11/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

中盤までタイトルと内容が違うなあ・・・と思っていたらネタバレじゃん。テーマとかはいいけど主人公のキャラ設定とタイトル変えればもっと面白かったような気が・・・。

2017/06/06

ミーコ

久しぶりの仙川さんでしたが 途中から引き込まれ一気読みでした。ユウキはユウ君のクローン❓なんて思ってたら何と❗ 柴田は最初 イイ人かと思いきや・・・ 人の人生を無茶苦茶にして のうのうと‥と腹が立ちました。絶望の中で家政婦さんの愛情だけを光として生きてきたユウキが哀れでー。 でも面白かったです。

2016/04/13

ワレモコウ

行き詰まった作家のさおりが、執筆のために訪れた伊豆の別荘。そこでどこかで見たことのある少年・ユウキと出会う。7歳なのに家政婦と二人暮らしのユウキ。やがてさおりもユウキの家庭に巻き込まれていく。なんとなく、そんな話なのかなーと予想はついたが、柴田がそこに手を染めてしまった動機が、少し納得がいかないかな。仙川さんにしては、主人公の性格が悪くなかったかも(笑)

2022/11/04

RIN

ファンタジックなプチ新本格ミステリといったところか。仙川さんの作品がどんどんライトにまろやかになっていく気がする。相変わらず文章は巧いしするするっと読めるが…。初期の作品は、医学部卒新聞記者出身らしいテーマと人間の本音の醜さを露呈させる容赦ない人物描写と何気ない日常の疑問から社会に潜む深い闇を炙り出す「社会派ミステリ」を連発していて本の薄さの割りに読み応え重量級だったのに。それでも新刊チェックを欠かせない気になる作家さんである。

2014/02/07

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