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平成猿蟹合戦図 (朝日文庫)

平成猿蟹合戦図 (朝日文庫)

平成猿蟹合戦図 (朝日文庫)

作家
吉田修一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014-03-07
ISBN
9784022647382
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平成猿蟹合戦図 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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hiro

読み出して直ぐに、夫を探しに長崎・福江島から上京した子連れのホステス美月の話から、どうして元歌舞伎町のバーテン純平が秋田から衆院選に立候補する話に繋がるか不思議だった。主要な登場人物も、世界的チェリスト湊、そのマネージャー夕子、美月の夫でホストの朋夫、韓国クラブのママ美姫、湊の代わりで罪を被った兄の娘友香、九十歳を超えて一人で秋田・大館に住むサワなど多い。最初はまったく予想もできないけれど、この登場人物たちと、そこで起こる事件が、パズルのピースのようにみごとに埋まっていった。WOWOWのドラマも楽しみだ。

2014/05/18

yoshida

序盤の暗さからは想像もつかぬ展開。後半は盛り上がり一気呵成に読ませます。五島列島出身の美月と朋生の夫婦。夫婦には幼子の瑛太がいる。朋生は博多から歌舞伎町に流れる。連絡のつかない朋生。歌舞伎町まで探しに来た美月達に声を掛けた純平。そこから物語は動いていく。純平の周りに集まる人々がみんな良い人。飾らぬ純平と接して、周りの人々が己れの良心に目覚めていくとも言える。現実はなかなか上手く行かない。読者もそれは分かるはず。だが、暗雲を晴らすように進む物語。その展開の妙、晴れやかさが読者の共感を生むだろう。爽快な作品。

2020/08/25

s-kozy

猿蟹合戦は日本の昔話です。ずる賢い猿が蟹を騙して殺し、殺された蟹の子ども達に仕返しされるという話でしたね。本書はその有名な昔話のフォーマットを吉田修一が平成日本に持ち込んで作ったお話。500ページ超と長いが、さすがにうまい、面白く読めました。「誰が猿かな?誰が蟹かな?」とワクワクし、「お前が猿か」と腑に落ち、「あなたが蟹だったんだ」と驚かされ、著者の術中にはまった感じもよかったです。「こんなにうまくことが進むわけがない?」いいんです、これはお伽話なんだから。

2015/04/01

nico

信じていた人に騙され裏切られ、失意のドン底に落とされた心優しい人達が抱えていた重石をようやく下ろす。重い荷物を下ろした後に残ったのは清々しい笑顔と爽快感!サワおばあちゃんが園児達に優しく語ったお伽噺「猿蟹合戦」平成版は面白くて温かくてちょっと泣けて…でもスカッとする物語になった!現実世界はもっと厳しくてこんなに巧くはいかないけれど「お伽噺」は聴く人を心地好い気持ちにしてくれる。地方から東京へ出て来て普段は標準語を話していても、心の中での呟きはつい故郷の方言になってしまう。そんなみんなにとても好感が持てた。

2017/04/21

りょうこ

吉田さん初読みでした。文章も読みやすくてサクサク読了。登場人物が結構多いので、最後にどう集結させていくのか気になりましたがなんとかまとまりましたね。純平君の相手陣営がもっと悪どい感じだともっともっと純平君を応援したくなったかも(笑)消えた書類の行方はどうなったのでしょうか?

2014/06/11

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