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空也上人がいた (朝日文庫)

空也上人がいた (朝日文庫)

空也上人がいた (朝日文庫)

作家
山田太一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014-04-08
ISBN
9784022647412
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空也上人がいた (朝日文庫) / 感想・レビュー

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モリー

一気に読み通した。自己嫌悪や弱さを抱えながら人は生きている。私もそうだ。だからこそ、空也上人のように寄り添ってくれるこの小説に惹かれたのだと思う。

2019/03/21

ひさか

2011年4月朝日新聞出版刊。書下ろし。2014年8月朝日文庫化。山田さんらしい、想いと恋の話。綺麗な話にまとまっていて、楽しめました。

2021/08/29

遅筆堂

すごい、ビビった。脚本家の書く小説だな。最低限の文字でその空気まで表現する力は凄い。山田太一の昔のシナリオは随分と読んでいて大好きな方であるが、この小説はほんとうに凄い。老いるということは、こういうことなんだなとリアルに感じる。なるべく早い内に六波羅蜜寺に行きたい。因みに、今、空也上人像のペーパークラフトを作っているところ。

2014/05/24

colocolokenta

登場人物は三人。これでも物語というものは成立するのだから、不思議だ。というよりは、人はせいぜいこのぐらいの人数としか深く関わることはできないのだろう。それも、それぞれの人のごく一部。短いかかわりと小さな事件で話は終わる。山田太一の小説は初めて読んだが、味わい深く、楽しく読むことができた。そのうち、映画かドラマになるだろうが、その時の配役が今から楽しみ。吉崎さんにはあの俳優、重光さんにはあの女優、草介くんにはこの俳優、と思うところがあるのだか、まあだいたいは裏切られるので期待しないで待っていようと思う。

2014/11/07

ソングライン

81才の一人暮らしの吉崎さんの自宅介護を46才のケア・マネジャー重光さんから頼まれる27歳の介護士中津草介。京都へ行き空也上人像の前に立て、重光さんと結婚すれば私の財産をすべて二人に譲る、吉崎さんの奇妙な提案に困惑する草介。3人に芽生えた純粋で奇跡のように苦しい恋心は、どこにたどり着いたのか。ふたりでいられれば、それでいいんだ、草介が掴んだ幸せを、空也上人がとなりで見守っています。心洗われる小品に感動です。

2021/04/25

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