KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

朝日文庫時代小説アンソロジー『悲恋』 思慕・恋情編

朝日文庫時代小説アンソロジー『悲恋』 思慕・恋情編

朝日文庫時代小説アンソロジー『悲恋』 思慕・恋情編

作家
細谷正充
池波正太郎
南條範夫
北重人
山本周五郎
諸田玲子
澤田ふじ子
安西篤子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-07-06
ISBN
9784022648921
amazonで購入する

朝日文庫時代小説アンソロジー『悲恋』 思慕・恋情編 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

けやき

悲恋を題材にした7編。安西篤子「蘇芳」、池波正太郎「寛政女武道」、北重人「恋の柳」、澤田ふじ子「うそつき 内蔵助の娘」南條範夫「行かないで!」、諸田玲子「悲恋」、山本周五郎「なんの花か薫る」。男の身勝手さばかりが目につき、男をやっているのが嫌になったw

2020/04/22

keith

男と女の業を描いた時代小説。短いのでどれもサクッと読めます。諸田さんのタイトル作がお気に入り。しかし、表紙は幽霊にしか見えんなあ。怨念がこもってそう。

2018/09/01

ひさか

2018年7月朝日時代小説文庫。蘇芳(安西篤子)、寛政女武道(池波正太郎)、恋の柳(北重人)、うそつき(澤田ふじ子) 、行かないで!(南條範夫) 、悲恋(諸田玲子)、なんの花か薫る(山本周五郎) の7つの短編による文庫オリジナルアンソロジー。形は違えどもいずれも恋情たっぷりの短編で、しかし、総じて、硬派な物語。よくぞ集めたと思います。楽しめました。

2018/09/30

山内正

お久は売り声を聞きながら弥太郎の腕に抱かれていた  戻らねばなりませぬと汗を拭い  着物を身に付けこれっきり今日限りの事にとお久は言う  夫が死に誘いを受けたと思う  他の弟子達に見向きもしない  牛堀先生に下女で仕えると決め  弥太郎様他言なされましたか 武士のなさる事ではと  お久の部屋に踏込んだ兵馬がぎゃあと悲鳴で倒れ 他の弟子が入ったと入れ違いに道場へ 三人立て続け投げた鉄菱が目に 逃げ出す男の弥太郎を呼び 戸から半身の身体へ飛込ま脇差しを抜き腹を刺した 牛堀が帰宅しお久と弥太郎の死骸を見つけた

2022/04/04

mawaji

「いのち」「江戸旨いもの尽くし」に続いて読んだ朝日文庫時代小説アンソロジー、今回は「悲恋」。読んだことのある作家は池波正太郎と山本周五郎だけですが、他の作家さんも名前だけは存じ上げておりました。少し前向きになれる物語もありましたが、テーマがテーマだけに辛く悲しい気持ちになりつつも堪能しました。「なんの花か薫る」の解説にある「この花は知っていたんだね」という房之助のセリフに対して「若者の持つ無意識の傲慢が強く薫ってくる」という細谷正充氏の読みがとても深い。このシリーズ、時おり読みついでいくことにしましょう。

2022/04/01

感想・レビューをもっと見る