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悪人 新装版 (朝日文庫)

悪人 新装版 (朝日文庫)

悪人 新装版 (朝日文庫)

作家
吉田修一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-07-06
ISBN
9784022648938
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悪人 新装版 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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とも

★★★★傑作の『横道世之介』の作家かと思い出した。あのほんわかとした空気とはテイストが異なるが、筆致、テンポ、描写などがバランスがいい。ストーリーは中盤から大きく展開していく。なぜ殺されなければならなかったのか。被害者の家族や加害者家族は。なぜ殺人者との逃亡することになったんか。悪人とはなんなのか。切なくも考えさせられる作品。

2019/02/17

旅するランナー

登場人物たちの屈折した寂しい心を映し出す描写力。 福岡・佐賀・長崎の風景が見え、匂いを感じる写実力。 現代社会の救いようのない感覚を会話の中に織り込む構成力。 終盤、娘を殺害された父と、容疑者大学生の友人の会話に出てくる言葉"人の気持ちの匂い""ピラミッドの底辺の石""大切な人がおらん人間の思い込み"の破壊力。 さすが代表作。 必読です。 これを超えるレベルを期待する読者を裏切らない吉田先生の並々ならぬ努力・克己力。 頭が下がります。

2018/10/02

ひろ

一気読みでした。読みごたえあり、読み終わった時に涙がこぼれました。

2018/09/15

KOJI0910

映画も良かったが小説もたいへん良かった。最後の登場人物たちの行動には力強く生きる勇気をもらう。ただ一言謝ってほしかっただけなのに、そこから過ちを生きてしまう人生が悲しい。他人をバカにせず正しく生きることの難しさを感じる。

2018/12/04

SaTa

善と悪がキレイに分かれていたら、もしかしたらこの世はもう少し生きやすいのかもしれない。実際は、執拗に複雑に絡み合い、無理やりに引きはがそうとすれば痛みを伴って血が流れる。誰かにとっての悪は誰かにとっての救いであり、誰かにとっての愛は誰かにとっての憎しみである。両者は一人の人間の内側にもたしかに存在する。細かな風景や人物の描写がこれほど活きる本があるとは。冬の寒さや方言で交わされる会話、終始漂う閉塞感の匂いがとても寂しい。

2018/10/06

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