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江戸を造った男 (朝日文庫)

江戸を造った男 (朝日文庫)

江戸を造った男 (朝日文庫)

作家
伊東潤
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-10-05
ISBN
9784022649027
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江戸を造った男 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

実在した人物にこれ程喝采を送りたくなったことがあるだろうか。河村瑞賢(七兵衛)。教科書に載るような偉人らしいが私は知らなかった(恥) 私達はよく『よくもまぁ次から次へと』と愚痴を溢すが、七兵衛の元に降りかかる問題は全て前人未到の難問ばかり!利他の矜持を胸に秘め幾多の難問に対峙していく姿とポリシーは、今を生きる我々にも多くの示唆を与えてくれる。面白い!のめり込む❗ビジ本を読み漁るより、本書を読むべき❗全ビジネスマン必読の『男一代、誇りに生きる指針談』と言えよう!さぁ熱き人生を送りたければ、黙って読め‼️🙇

2019/07/17

mura_海竜

前から読みたかった書。江戸を一層強固なものにしていく過程。時代小説として楽しく読めました。特に終わり方が好きだなあ。商人、河村屋七兵衛、伊勢の国から出立、生涯を事業に捧げる。人の掌握術、資源(人材・資金等)を上手に使う。働きやすい仕組みや環境を整える。「周到さ」に秀でる。明暦の大火から信用を勝ち取っていく。時代の平均寿命は40歳前後、それを92歳まで生きた。相次ぐ息子の死。新井白石の著作物に彼の多くの記録が残る。最後は武士に。続く→

2020/12/31

優希

面白かったです。江戸における指導者とも言える河村瑞賢の生涯。幕府の事業に邁進し、難題を解決していく様子は、まさに江戸にとってなくてはならない存在であったに違いありません。新井白石にも絶賛される人物であったことから、相当の改革者だと言えるでしょう。波乱万丈に生きた中で、江戸に対する貢献にただ感嘆のため息をつくばかりです。

2018/11/08

Willie the Wildcat

『経世済民』が代名詞。出会いと喪失が礎。達成した事実ではなく、その過程に垣間見る哲学。保科への陳情が、最大の転機。信念・信頼・信義、「信」が象徴。家族、周囲が直接・間接的に支えるのも、もれなく原動力。越後・上田銀山リベンジへの覚悟の場面での夫妻の会話と空気が印象的。双方、言いたいことはあるだろうなぁ。仕事と趣味の違いや、仕組みと状況の重要性の件は、”労働”の意味と意義を再認識させてくれる。物事の本質は時代を超えても不変ですね。

2018/11/27

Book & Travel

江戸時代初期に東廻り・西廻り航路を開拓し、海運の発展に大きく貢献した河村瑞賢こと河村屋七兵衛。職場から近い霊岸島に屋敷があった人物で以前から気になっていた所、本書を見つけ手に取った。著者の作品とはあまり相性が良くない印象があったが、私欲に拘らず、航路開拓に加え越後や大阪での治水事業、銀山開発と生涯大事業に挑み続けた七兵衛の人生の物語が、当時の技術や数々の苦難を含めて詳しく描かれ、とても面白く読めた。保科正之、新井白石らとの信頼関係の描き方もいい。ただタイトルは日本中を駆け回った彼には相応しくない気もする。

2023/05/18

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