ゴースト (朝日文庫)
ゴースト (朝日文庫) / 感想・レビュー
エドワード
みな戦争とつながっている、七編の幽霊話。いかにも神宮前にありそうな古い屋敷。主人公がそこで出会う、三人の女性-何となく素性が解る「原宿の家」。「ミシンの履歴」-古い道具は、幾多の苦難を乗り越えて、今ここにある。戦争経験者の曽祖父にだけ見える、リョウユウ。ヒトウが比島とは、私も解らなかった。「キャンプ」に登場する、ハンスとマルガレーテ-聞き覚えのある名前、そうか、ひとまねこざるの作者だった。東京の真ん中の「廃墟」。生々しい生活の痕跡は、写真に撮れないものだ。ゴーストは皆やさしい。怖いのは生きている人間だ。
2020/11/30
onasu
こういうタイトルでも、おどろおどろしいストーリーではなく、例えて言うなら、見知らぬ人と暫し過ごすことになって聞かされた不思議な話しとでも。(話す方も、見知らぬ人相手の方がよかった、なんてこともあるのだろうが、そんなシチュエーションになった人っているのだろうか?、て大幅に脱線!) 7話は正直なところ、原宿の路地を入ったところにある古い洋館を訪ねた青年は…、古道具屋のウィンドウに置かれたミシンは…、と前半はえらくおもろかったのだが、中盤は趣味が合わず、後半は盛り返してきた、といった感じかな。
2020/12/11
しばこ
ちょっとこわい幽霊話かと思ったら、今は亡きものたちが主人公や登場人物たちの傍に現れ、語りかけ、心に染み込んでゆく話だった。そこにほぼ戦争の影が差して、過去の悲しみの中に静かに物語が回っていた。「ミシンの履歴」は、子どもの頃家にあった足踏みミシンに懐かしく想いを馳せた。
2020/11/12
こばゆみ
むむむ…難解だ…!じっくり時間をかけられる読書であればもっと楽しめるのだろうけど、良さがあまり分からず…でした(^_^;)
2020/11/22
SHINee forever
きららの紙飛行機、亡霊たち、キャンプが良かった。 ゴーストでもいいから会いたい人が私にもいます。
2020/12/09
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